クエスチョンマークのくだり、改めて言われてみるとすごく気になって、そこからの展開に引き込まれました。
一人称の便利さは確かに感じています。
細部への拘り、ミステリファンあるあるですね。
作者からの返信
あらゆる小説ジャンルの中で、もっとも曖昧さを許さないのが本格ミステリですからね。この章を読んで「神経質すぎるだろ」と思われずに、共感してくださる方がいるというのは心強いです(笑)。
世界初のミステリ「モルグ街の殺人」でポーが、世界一有名なミステリ「ホームズシリーズ」でドイルが、それぞれワトソンによる一人称を採用したというのは、ミステリの持つ特異な構造をすでに二人が理解していたということなのだと思います。
本格ミステリ! って帯に書いてあると読まずにはいられないくらい好きなんですが、かといって「本格ミステリ」が何なのかきちんと理解していないので、とても勉強になります。
今回は「地の文」を間違って覚えていました。
台詞や会話文以外を全て「地の文」って言うんですね。
一人称の語り口だけがそうだと思っていましたから。
「地の文は嘘をついてはいけない」を念頭に、どうやってだまくらかすかを考えているのに、そこがあやふやなのか! と地味にショックでした。
その違いに気づけました。ありがとうございました。
作者からの返信
「地の文は嘘をついてはいけない」というルールは昔は結構あやふやだったみたいですね。「作者と読者とのフェアな勝負」というよりも、読み物として楽しければよし、というスタンスが優先されていたのかもしれません。ですが今はもう(こと本格ミステリにおいては)絶対的ルールとなっていますね。