面白かった!
そして美しかった。
この作品の魅力は間違いなく作者様の表現と文章です。作品の始まりから凄くそれは現れていて、登場人物紹介を終えた1行目は読んでいただきたいです。
自分も小説を書く身として読みながら自分ならばどう表現するかと考えることがありますが、常にその上をいく比喩や言葉選び。内容はミステリーですが、そのセンスは純文學のような味わいを持たせています。
そのおかげでとにかくミステリーにおいて大事なラストが映えます。感動的なラストや中盤の悲劇的なシーンを彩る美しい表現はこれもまたセンスと美しさを感じさせるストーリーと噛み合ってとても美しい。
文章に触れて心洗われたい方、表現や言葉に悩んでいる作家様にもぜひオススメしたい作品です!