なんとなく、雑談のようなノリで会話で、話が進んでいきます。会話だけなのでホラー演出はなし。登場人物の言葉だけで読み手が想像するような構造になっております。それにしても、あの女性、幽霊なんでしょうかね?
都市伝説とはまさに!といった物語でした。正体が必ずしも妖怪、怨霊ではなく、どうやら生身の人間らしいこと。起こる怪奇現象は呪いや幻覚などではなくストーカー被害…そういった現代人が心の奥底にもつ恐怖を掬い出す、平成最後の夏に相応しい切り口の作品だったと思います