第3話 宇宙からの使者の巻

 入部希望者が一名来るとのことで、部室に全員そろって待っていた。


「今度はちゃんと個性のあるヤツがいいな……ほら、あの、あいつ、すぐ辞めた、ほら、名前が出てこない……誰だっけ?」


 そう言って空山は、紺野に目配せする。


「え? 田中……だっけ?」

「そうだった……いや違う。鈴木、違う。山本、違う。覚えてない」

「まあいいじゃないか部長、辞めたヤツだし」

「ま、つまり今度はそういう印象の薄いのじゃなくてな、もっと濃ゆい……」


 その時、部室の扉が開いて、少年とも青年ともつかない者がそこに立っていた。見るからに個性のあるヤツだったが、いささか想定外の個性だった。着ている上下は鮮やかな青。下はズボンではなくタイツだ。シャツの真ん中に枠に入った『S』の文字。背中に赤いマント。まるでアメリカンヒーローのコスプレだ。さらに頭にパトカーの上に乗ってるパトランプを乗せていた、くるくる回ってはいるが、光ってはいない。全員、しばらく言葉が出なかった。

 十数秒後、やっと空山が口を開く。


「ええと、君はもしかして……」

「野球部はここですね。入部しに来ました」


 あまりのケッタイな格好に、どこからツッコんだらいいのか分からない。


「ええと、あのう、俺が部長の空山だ……まず、君は……人類か?」

「何マヌケなこと訊いてんだよ部長」


 紺野がペットボトルの茶を飲みつつ鼻で笑う。


「いいえ」


 紺野が茶を思い切り吹いた。


「ええっ! じゃ、何だおめーはっ」

「私はあなた方が言うところの宇宙人。私自身は○△□×△□×から来たんで○△□×△□×星人と言えます」


 確かにその発音不能の単語は地球っぽくない。それはそれとして、空山が戸惑いつつ訊く。


「その宇宙人が、なんでそんな格好してるんだ? まるでアメコミのコスプレじゃないか」

「は? アメコミ? コスプレ? いえ、地球の洋服店を探索しております時に、なんと我が星の正装を見つけまして。身につけております」

「それが正装なのか?」

「はい」

「頭のランプは何だ? それも正装か?」

「いいえ。これは違います。聞いた話ですが、これをつけておりますと、この星の移動物体にぶつかることなく、安全の歩行できるとのことで」

「なんだと?」


 ここで板東が手を叩いた。


「ああ、パトカーを車がよげでくってやづだな! おでもやりてえ! おめえあだまいいな」


 空山は無視して先に進む。


「名前は?」

「ピーポー小泉」

「なぜ野球部に入ろうとする? 地球のスポーツの研究か?」

「文化の研究はまだしておりません。目下、生物学的データを集めております」

「生物学的データと野球部と何の関係がある」


 ここで林があくびをした。話がつまらないらしい。


「データなんて話がでーたら眠くなっちゃうでーたまらん」

「私の目的は……男汁(おとこじる)の採集です」

「なんだとぉ!」


 また紺野が茶を吹き出す。さすがにこの単語には全員異様な反応をした。空山も身を乗り出した。


「なんだそれは! 汗か? 涙か? ションベンか? それとも……あの、ほら、あれ……先っちょから出るカルピスの原液みたいなヤツか?」

「いずれも違います」

「ぬぁに?」


 実は最後に言ったヤツに違いないと思っていた。全員顔を見合わせる。


「じゃあ、何だ?」


 小泉は少々ムッとした。


「知らんのですか! この野球部こそは男子力が日本一と聞いていましたのに」

「誰がそんなこと言ったんだ?」

「そでより男汁ってなんぞや!」

「本当に知らんのですか? 宇宙人をからかうのはよろしくないでずぞ!」

「本当に知らん!」

「興奮すると、やおい穴から分泌するものがあるでしょう」

「なんだとぉ!」


 紺野が三度目の茶を吹き出した。


「え? 何か間違えてます? 地球人の勉強のために買ったこれに載ってましたが……」


 小泉は薄い同人マンガのようなものを出した。さすがに鳥居はバカバカしくなった。何がやおい穴だ。鳥居も少しネットで調べたので多少は知っているが、BL狂が妄想で付けた男子の持つ生殖器官である。これがあれば男同士でも妊娠できるらしい。下らない。あり得ない。アホか。他の部員も鼻で笑っているだろうと思ったがそうでもなかった。割とまじめな顔で空山が訊く。


「君は、やおい穴が実在すると思うか?」

「思うも何も、私持ってます」

「なんだとぉ!」


 紺野は茶を吹き出さなかった。思い切り飲み込んだからである。


「私は今、本来の姿ではなく、研究の結果であるところの人類のオス、いや男性に化けているのですから、当然持っております」


 鳥居を除く全員が、驚異と羨望の目で小泉を見ていた。


「当然……持っているのか……」

「伝説は本当だったのか……」

「見たい! 見せろ!」

「待て! まだ訊きたいことがある。なぜ男汁などというものの採集が必要なんだ? 人類の研究か?」

「よくぞ訊いてくれました。実は、我々の星は瀕死の状態です。というのも、メスが強すぎ、オスがいなくなりそうなのです。そこで、他の星からオスの活力源たる男汁を採集し、接種することに……」

「いぎぎぎ、いぎありじゃ!」


 意外なインテリの板東が手を挙げて叫んだ。


「ほがの星の生物にもそうづごうよくオスメスがあるどが思えねえ。それにオスの活力源は男性ホルモンどがでねえが?」

「それよりさあ、やおい穴見せろよ」


 紺野はほとんど聞いていない。板東が怒って、より言葉が崩壊する。


「おでは重要なしづもんをしでるんだど! 有性生殖がうじゅう(宇宙)のばんにょうでぎな(汎用的な)しぇいめい(生命)のあじかだ(在り方)か……」

「うるっせえな! ここで重要なことはやおい穴だろうがおでん野郎!」

「なんだどでめえ!」


 空山がまあまあと言って二人を抑えつつ、全員に訊く。


「見たいか? やおい穴を」

「見たい!」


 鳥居以外全員声を合わせた。


「見せてくれるか? 小泉」

「見せてもいいですよ」

「うおおお!」


 鳥居以外全員目がギラついている。ヘンタイの目だと鳥居は思った。


「よし、じゃあ野球部らしく、次の恵伝学園との練習試合で勝ったら見てもよし!」

「ええええええ?」


 鳥居以外全員からブーイング。


「ふ、ふ、ふざけんな!」

「部長横暴っず!」

「部長のせいでみんな仏頂面。いやもう大変なんすから」


 空山はテーブルをバンバン叩く。


「黙れ黙れ黙れ! せっかく九人揃ったんだ。本気で野球やるぞ! 小泉にご開帳してもらいたかったら野球やるんだてめえら!」


 かなりの剣幕なので、誰も逆らえない。鳥居は意外だと思った。空山がこんなに野球熱心だとは思わなかった。入部した日は死んだ貴族のような目をしていたのに。


 

 小泉を入れた九人がユニフォームに着替えて、道具を持って、グラウンドに揃った。早速空山が鳥居に訊く。


「さて、何をすべきかな?」

「え? 部長決めてないんですか?」


 空山はうなずき、やや小声で言う。


「野球はあまりよく分からんのだ」

「じゃあ、せっかく守備を決めたんで守備練習しましょう」

「オッケー! 全員守備につけ!」


 空山の号令で、九人全員が先日決められた守備についた。しかしそうなると、バッターボックスに誰もいない。つまり、単に九人全員が守備についただけで、その後は何も起こらない。ただ時間が過ぎるだけである。


「……おい、暇だぞ。これでいいのか?」


 ショートの空山がピッチャーマウンドの鳥居に言う。


「いや、いいわけないですよ。じゃあ、打ったボールを取って、ファーストに送球する練習をしましょう。基本中の基本です」

「バッターがおらんぞ」

「その辺の草むらにバッタがおります部長」


 そう言う林を無視して鳥居が提案。


「キャッチャーの尾大にノックしてもらいましょう」

「ノック? トイレか?」


 空山は意味が分かっていない。


「違います! バットでボール打って、それを近くのポジションの人が取って、ファーストに送ります」

「ファーストに送るって、走って渡すのか?」

「贈り物じゃないです! ちょっと俺がやってみますんで。尾大君、ピッチャーゴロでお願い。ファーストの紺野先輩」


 ファーストには、ミットを持った紺野がぼけーと突っ立っている。


「紺野先輩!」

「なんだよ」

「ファーストミットをはめて下さい。今からみんながボールをそっちに投げるんですよ」

「おう、分かった」

「……ちょっと、紺野先輩!」

「なんだよ」


 うるさそうに言うが、紺野はズボンを脱ぎかけている。


「またオマタにミットはめようってんじゃないでしょうね?」

「俺は股ぢからを強化した」

「ダメです! こないだ痛い目に遭ったじゃないですか! ちゃんとズボンはいて、ミットは手にはめて下さい手に!」

「うっせーな。分かったよイガグリ野郎!」


 紺野は渋々、ズボンを戻して手にミットをはめた。


「尾大君。やろう」


 尾大はすでにバッターボックスでバットをボールを手にしている。


「ごっつあんです! ピッチャーゴロ行きますよー」


 尾大はノックして、ピッチャー前にボールを転がす。鳥居は素早くボールを拾い、ファーストに投げた。紺野は手にはめたミットで取ろうとせず、股間を突き出す。


「必殺! オマタキャッチ!」


 そう叫ぶと同時にボールが局部に命中した。もちろんキャッチなどできない。


「おあああああう!」


 紺野は真っ赤になって汗を吹き出し、股間を押さえてその場にうずくまった。


「こ、紺野先輩、何やってるんですか!」

「か、固い。固すぎる……」

「当たり前じゃないですか! 死んじゃいますよ!」

「必殺で必ず死ぬのは自分かな……いやもう大変なんすから」

「紺野っ!」


 空山がショートから怒鳴った。


「今度その取り方したら、ベンチに下げてペンチでペ○○をむしっちゃうぞ!」

「そ、そりゃ困る……しょうがねえな」


 紺野は汗を流しつつ起き上がる。


「じゃあ次々行きましょう」

「ごっつあんです! 今度はどこに打つか言わないんで、ちゃんと取って送球してくれッス!」


 尾大はノックした。正面に高く上がり、センターの二階堂の方へ。センターフライだ。


「二階堂先輩!」


 鳥居が叫ぶ。


「了解」


 二階堂は落下点あたりでグローブを構えたが、ここでレフトの板東がセンターに向かってダッシュした。


「二階堂ちゃんに苦労はがげざぜねえ!」


 そのまま走って二階堂に激突。二人は折り重なって転倒。ボールはそのまま落ちて後ろの方へ。空山が頭を抱える。


「二階堂ちゃん、おげが(怪我)ない?」

「う、うん」


 板東が二階堂を組み敷いているような形なもので、板東が興奮してくる。


「あの、あの、その、あのごういうどきでなんだげども、いちどチューしていいであろうが?」


 そう言って、唇をとがらせ近づける。二階堂は特に嫌がるでもなく、少し上目遣いに板東を見つめる。

「う、うん、まあ別に……ここでいいなら」


 それを見て空山が吐き捨てるように言う。


「あの総受け野郎が……」


 板東は唇を二階堂の頬に近づけるが、紺野が走ってきて、板東の尻を蹴り上げた。


「いでーっ!」

「今、何の時間だと思ってんだ!」

「げりやがっだなこのヘンタイチ○コ!」

「黙れワイセツおでん!」

「ごのやろう!」


 板東が起き上がって、紺野と取っ組み合いになった。空山が走ってきて二人の間に入る。


「やめんかーっ! 野球をしろ野球を! 野球野球ヤキューっ!」


 野球を連呼する空山に、鳥居は少し胸が熱くなる。これが恋……のわけはないよな。


「次行こうか」


 尾大、今度はライト方向にゴロ。セカンド六角の役目だ。


「六角先輩!」


 鳥居が叫び、続いて空山が叫んだ。


「六角、守備マシン!」

「はい、部長」


 守備マシンなる機械の自己暗示をかける六角。ゴロを見事にキャッチした。しかしボールを両手で持ったまま、うずくまって動かなくなった。


「六角先輩……どうしたんですか?」


 六角は固まっている。しばらくして空山がつぶやいた。


「……ボールを守っているらしい、六角、ストップだ!」


 六角は気づいて起き上がった。


「どうでしたか?」

「話にならん」

「じゃ、次行きましょう」


 見ると、尾大がボーッと六角を見て立っている。心なしか頬が赤い。


「尾大君!」


 鳥居が話しかけると、尾大は夢心地で答える。


「俺は……六角先輩に抱かれているあのボールになりたいっス……」


 そうだった。そういう関係だった。しかし、今はそれどころではない。


「尾大君! 目を覚ましてくれ! 野球の時間だ!」

「はっ、そうっスね」


 そう言って尾大、今度はサードにゴロを打った。


「林先輩!」


 鳥居が叫ぶが、林は扇子で顔をあおいだまま、動きもしない。ボールは林の脇を抜けていった。


「林先輩!」

「ん? 何だ?」


 やっと気がついたが遅い。


「今ボールが行ったんです。見てなかったんですか?」

「ボールが言った? 何て言ったんだ?」

「いや、だからそっちにゴロが行ったんです」

「ゴロ? ……犬の名前か?」

「打ったボールが転がっていったんです!」

「売った? じゃあ誰が買ったんだ?」

「もう! ボールを取って下さいよぅ」


 鳥居は赤くなって地団太を踏む。


「いやもう大変なんすから。いきなりそんなもんが来られても困るんだよなあ」

「実戦じゃいつどこに来るか分からないのです!」

「もういい次行け! 気の抜けたプレイをするヤツはあとでおやつ抜きアンド百叩きだ!」


 空山が叫ぶ。文句が噴出。構わず尾大、今度はショートゴロ。ボールは空山の方にまっすぐ向かっている。


「部長!」

「よっしゃ」


 空山は転がるボールをキャッチ……できず後ろに抜けていった。空山はすかさず後ろの、レフトに指示。


「板東、頼む」

「はーい」


 板東はボールをキャッチし、ファーストに投げた。紺野はやや不満そうにキャッチ。


「よし、オッケー!」

「部長……気は抜けてないのかい?」


 紺野が言うと、空山は怒った。


「こういう時もある! 気は抜けてない!」


 尾大、今度はライトに向かってフライ。

「小泉君!」


 鳥居が叫んでも、小泉は立ったまま動かない。頭の上に手を持ってきて、指をくるくる回している。


「ピーピーピー電波受信中」

「宇宙人はしょうがねえな」


 紺野が笑うが、板東が指を突きつけて怒った。


「ふざげんないぎぎぎいぎありじゃ! 生命体に電波受信機だなんでな。だいだい電波はピーピーなんでおどはしねえ! おばえニセモンだな。おでの目はごまがぜねえ!」

「うっせーなおでんのニセモン!」

「なんだどでめー!」

「やめんかーっ!」


 さっきから同じパターンだ。尾大、再びセンターへフライを打つ。二階堂が走っていく。


「板東、今度はじゃまするなよ」


 空山が注意する。二階堂はフライの見事にキャッチ……したと思ったがボールの勢いに負けて腰から崩れるように倒れ、ボールはそのまま地面に落ちた。


「拾ってファーストに投げて下さい!」

「りょ、了解」


 二階堂、慌ててボールを拾うと、ファーストに投げた。例の歩くより遅い超スローボールだった。


「あーそうだった……」


 鳥居は頭を抱える。こんな送球スピードでは実戦に使えない。完全セーフだ。


「お、お、お……むぐぐぐ」


 何かツッコミかける板東の口をふさいだのは空山。同時にセカンドの六角に指示。


「六角、ボールの加速マシン!」

「はい、部長」


 ボールはまさに一二塁間をふわふわ通過中。六角は走って追いついてボールをつかむと、ファーストに向かって加速送球。あまりの急加速に空気と摩擦を起こし、加熱したボールに火がつき。そのまま紺野にまっすぐ向かっていく。火の玉に気づいた紺野はぎゃあああと叫ぶと頭を抱えてうずくまり、火の玉となったボールはその上を通過した。


「六角、ストップだ」

「いかがでしたか?」

「次行け!」


 尾大、今度は緩いサードゴロ。


「林先輩! ボールをキャッチして」

「オッケー」


 林は難なくボールを拾い上げると、ボールに向かって微笑しつつ語りかけた。


「おお、君はすばらしいスタイルだ。無駄がない。今日はちょっと汚れているけれど、俺が汚れを取ってあげよう。君はずいぶん固いんだな。きっとかたくなな心を持っているんだね。疲れるだろう。たまには気を抜いて、リラックスして俺の肩で眠るといい。なんてな。君がボールであってしゃべることができないなんてのは先刻ご承知。ふふふふ」

「林先輩、何してるんです?」


 鳥居がいらだちながら訊く。林は微笑のままだ。


「ボールをナンパごっこ。別名……キャッチとも言うかな」


 返す言葉もない。尾大、今度はライトフライ。


「ゆんゆんゆん電波受信中」


 尾大、ショートライナー。空山はグローブを差し出すが、全く位置が違い、ボールは後ろに抜けた。空山、慌てて叫ぶ。


「板東! 頼む!」


 そのボールを板東がキャッチ。ファーストに送球。ファースト紺野は見事にキャッチ。


「よーし、だいぶよくなってきたぞ!」


 ガッツポーズの空山を、鳥居が冷たい目で見ている。


「部長……大丈夫ですか? ……それで」

「野球はチームプレーだ。何の問題があろうか」


 鼻で笑って言い切る空山に二の句が継げない。

 尾大、セカンドゴロ。空山がすかさず叫ぶ。


「六角、キャッチアンド送球マシン!」

「はい、部長」


 六角はゴロを難なくキャッチ。今度こそ大丈夫と思われたが、六角はファーストでなくショートの空山の方にボールを投げた。仕方なく空山はグローブを構えてキャッチしようとするが、構えが適当で取れず、ボールは腹に命中。空山、胃のあたりを抑えてうずくまる。


「ろ、六角……ストップだ」

「はい……ぶ、部長、どうしたんですか?」

「いや、その、あの、今日はここまで」


 このような練習が一週間続き、恵伝学園との試合を迎えた。

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