宇宙の始まりは朝ですか

嶋昭

始まりの出会い

 勉強なんてそこそこで良かった。というよりも人生自体がそこそこ上手くいけば困ることはないだろうと思っていた。それでも必死に勉強していたのは私にはそれ以外に何も取り柄がなかったからなんだと今は思う。取り柄は自分という存在を保証してくれるもので、それがないとこのだだっ広い世界では上手く生きていけない。いつだって足元は不安定。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

宇宙の始まりは朝ですか 嶋昭 @shima-aki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ