お疲れ様です紅月さま。
6−12 人
拝読しました。
領主代行殿はただ単に『気に入らない』という私情で妨害やら増税を吹っ掛けてきていたのですかね。
計画の詳細も知らなかったようですし……
何か深謀があるのかと期待したのですが、ただの俗物だったようで。
しかし、きっちり最後まで作って買い取らせるなんて、アデル君は人が良すぎますね。まあ、町の支配者になるのが目的ではないようなので良いのですが、結局領主代行殿が一番得をするのでは?
黙ってみているだけで先進的な街がまるっと手に入るのですから。
面白かったです!
作者からの返信
榎原様、いつも応援頂きありがとうございます。
領主代行——王家臨時直轄地領主代官は、中々面白い立場な方だと思っています。
将来このまま(昇進のような形で)領主となった場合、それはそれで出世の形ではあるのでしょうが、すぐ側に力の強い辺境伯家の領があり、その上で中央とのパイプは無くなってしまう訳で。
中央での利権争いからは脱落と言えるでしょう。そもそも、手元に置いておきたい類いの優秀な内政官であれば辺境にほど近い寸土の代官などを命じられるかという疑問も残ります。
しかし同時に、ただの無能であれば土地の管理を任されるような功績も上げられないでしょう。
となると、一連の事件は本当に彼の私情で引き起こされた物なのか。
はたまた彼の背後には親の七光りのような、面倒な事情でもあったのか。
とりあえず、主人公の視点では俗物な貴族にしか見えない、というところで一旦幕にしたいと思います。
統治者としての高い視点を謳っていた彼の本性も、暴いてみれば実に俗物的で[見難い]有様である。
醜い、かな?