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辺境伯の騎士に地方領主の私兵が正面から喧嘩売るの?今の立ち位置がわからない
作者からの返信
コメントありがとうございます。
準貴族位騎士爵持ちとなった主人公ですが、職業騎士ではありません。
どう違うのかと言いますと、医師の免許を持っている人と実際医療の現場に居る医師くらい違います。
一応「その活躍は職業騎士のそれに準じる」と見做されているため、国から貴族年金は支払われますが、雇用による給与は発生しません。その意味では、『推薦証』とか『認定証』を貰ったと見ても良いかもしれませんね。
しかし、公的立場としては何度か作中に出ている様に、ブラブラしてるだけの一介の冒険者です。
騎士爵を持っていない職業騎士(見習い・下っ端)と並べた時、どちらが格上と見るかは人それぞれでしょうが……。
これに対し、臨時とはいえ『王家直轄地領主代行』の私兵が特に萎縮する理由はないですね。この私兵の主は王の代理であると見做す事ができますから……人の心理には様々な影響がある事でしょう。
お疲れ様です紅月さま。
『6−7 権力と正義』拝読しました。
さて――
多分、アデル君みたいなタイプの人間は想定外だったのでしょうね。伯爵としても、彼の私兵にしても。
権力と武力で脅せば素直に頭を垂れると思ったのでしょう。
彼の敗因はアデル君を甘く見ていた事。
そう言えばアデル君に敵対するもしくは利害が反する立場の人間は彼を甘く見る傾向がありますね。
外見でしょうか、冒険者という地位でしょうか。
――案外両方かもしれません。
そういう意味ではアデル君は有利ですよね。
さて、カレン嬢はまだ街にいたんですね? まだなにかやること有るのでしょうか。
面白かったです!
続きを楽しみにしています!
作者からの返信
榎原様、いつもコメントありがとうございます。
自己の容姿や立場を最大限利用するは、交渉の基礎ですからね。
真っ正面から当たれば不利となる要素を如何に活かすのか、その辺りに彼の苦渋と諦めがある様に思います。
そしてそれは、同じような苦労を知っている人間から見ると、また別の意味を持つのですが……。
現時点で、町に戻ってから10日と少しですから、描写は簡略化されているものの『高速馬車でなお片道10日掛かる辺境伯家へ速馬をとばし、返答があるまでアデルの側に居る』事を5−4で宣言した彼女は、あと10日近くは少なくとも町に留まるでしょうね。