応援コメント

4−7 逃走不能」への応援コメント

  • 誤字報告
    辺境伯領首都
    首都は1国の中心都市のことです。

  • 紅月さま、お疲れ様です。榎原です。
    4−7 逃走不能読みました。さて――

    題名を見たときに、また何かやらかして辺境伯に追われる身になったのかと思いましたが、騎士爵授与が逃げられなかった、という意味でしたか。

    まあ、そうですよね。上級貴族が平民に『やる』というものを平民が『いらん』とは絶対に言えませんよね。
    この場合は辺境伯の権威を否定し侮辱する行為ですから、間違いなく首が飛びます。

    爵位とか領地とか、露骨な取り込み工作ですが、気になるのは、辺境伯が言うほどアデル君は力を示していないこと。今回の事件についてもやったのは情報操作と馬車の破壊工作(!)で、辺境伯クラスの貴族ならその気になればもっとうまく、効率的にやれるものばかり。

    辺境伯の言った『君の力』って何でしょうね?
    『結果的にであれ偶然にであれ』って言ってますから『あれ』の事だとは思うのですが……

    っと、誰か来たようだ――



    後半、『辺境伯』が『辺境白』になっています。

    作者からの返信

    榎原様、いつもコメント、ご指摘ありがとうございます。

    この辺りの編集にもうどれほど『辺境伯』という文字列を入力したか、消した数も入れると計り知れませんが——予測変換に頼ると見落としますね。ご指摘、ありがとうございます。

    2、3誤解無き様補足を。
    長いので、「そんなもんは作中で語れ」と切り捨てて頂いて構いません。
    きっとその内出てきます。

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    1.この世界の貴族制度・身分制度は我々の歴史上のそれとはやや事情が異なります。外敵が他の国ではなく、『モンスター』である事が多い為、という部分が強いのですが、まぁ、そもそも発展の歴史が違うので、全くの同質となる事はないでしょう。

    庶民は貴族にとって庇護の対象であり、同時に無知で当然とされています。庶民の無知(無礼を含む)を指摘し、これを強く糾弾する事は、翻ってその人物自身の狭量さを知らしめる事に繋がります。よって、庶民の出の者に対しては上手く『諭す』ことが上位者には求められる訳です。
    (——勘違い貴族がいないとは言いませんが、それは追々)

    主人公は余分な知識のおかげで物分かりが良いが故に、容易に、上手く転がされたという事ですね。

    2.上記の庇護関係は、何も対庶民に限った話では無く、上級貴族は周囲の下級貴族に対し、忠誠や有事の際の武力、政治上の発言力等と引き換えに庇護する立場にもあります。

    故に、『怪しいから潰した。勘違いで悪かったな』とはいきません。『怪しいというだけで動いた』という事実が、他の庇護下の貴族達の忠誠まで一気に離してしまいますので。

    よって、上位者が動くには、『大義名分』か『絶対に証拠を残さない手段』が必要となります。これは、王の権威を背後に持つ一部の王国衛士とて変わりなく、故に彼等衛士・貴族共に公的組織は『証拠不足で動けなかった』というのが実情です。
    噂を流す・情報を操作する所は主人公よりもずっと上手くやるでしょうが、実際に事を起こすとなると非常に困難を極めます。直接配下を使えば足がつくリスクが高く、人を使えば不自然な金の動きが見咎められますので。
    作中でちらりと触れられましたが、貴族同士の関係性は調べようとしなければ庶民には伝わって来る物ではありませんので、この辺りが事細かに一人称描写で描かれるかは不明です。

    水面下で準備や調査は着々と進められていましたが、その片鱗は『早すぎる連絡』等の形でちらちらと伺える……かも知れませんね。

    3.主人公が今回得た『準貴族位騎士爵』と『開拓権』ですが、これを要約すると『交渉の後ろ盾(=取り込み)になってやるが、基本的には自力で道を切り開け』というメッセージです。
    干渉を嫌う主人公に最大限寄り添った様な提案であり、同時に、飼い殺しにされるよりも空恐ろしい部分がある決着ではないかと私は考えております。

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    拙い執筆力ではありますが、今後もお楽しみ頂ければ幸いです。