最後の泥沼まで
話は前後する。
20時を過ぎた頃、ネーゼは誰かと通信機で話していた。
「あら、貴方なのね。連絡して早々に何を言い出すかと思えば、そんな事を?」
ネーゼの表情には穏やかな笑みが浮かんでいるが、言葉には怒気が込められている。
「『そんな危険地帯に居させるわけにはいかない』って……。確かにわたくし達は目的を達成したわ。けれど、恩人にお礼の言葉も言わせずに帰るの? ねえ、貴方、何をどう考えたら、そんな無礼な事を思いつくのかしら? そんな事をまだ言い続けるのでしたら、その服にカエルが忍び込む事になるわよ」
更に怒気が膨れ上がる。
それでもなお、ネーゼの表情には変化一つ無い。
「わたくし達は最後の泥沼までいる、そう決断したのよ。貴方如きが邪魔していい事ではなくてよ。おわかり?」
ネーゼはそれだけ告げると、通信機をオフにした。
「さて……。ハーゲンを驚かせつつも、驚かせてもらわないとね。うふふ。あーあまったくもう、あのお馬鹿さんから貰ったストレスを解消させなくてはね(もっとも、今回はそれだけではないのですけれど)」
いたずらな笑みを浮かべつつ、ハーゲンの自室へ向かう。
そして誰もいないのを確認すると、クローゼットの中へと忍び込んだのであった。
作者からの追伸
はい、こういう経緯があった為に(有原の世界線においては)72時間戦い続ける事となったアルマ帝国陣営でございます。
まあ、ネーゼ様と話していたのが「(男に対して)貴方」である事、「明らかに下の立場」である事から、容易におわかりいただけるでしょう。
ちなみに、戦場にはいません。つまりハーゲンではないという事です。
いやあ、何度見てもネーゼ様の意思の固さはダイヤモンド並ですね。
*
さて、ここからは有原の妄想を垂れ流しにさせていただきます。
暗黒星雲様の応援コメントにて大暴れしているブレイバ&ブランシュですが、彼らの子供もいろいろとアレな性格です。ネーゼ様に似て。
長女である「グレイス」という子がいるのですが、彼女は「彼女に憧れた同い年の少年」とケンカしながら結ばれる、という結末を迎えます。
ケンカの内容ですが……「(鋼鉄人形を用いた)御前試合」ですね。で、グレイスちゃんはボコボコにされると。当然悔しがる訳なのですが、まあそこからその少年を意識し始め、最終的には……という訳です。
はい、これだけでもアルマ帝国皇室の恋愛観はいろいろとねじ曲がっているのですが、彼女の弟も弟です(なお、こちらは妄想上の存在)。
ハーゲンとネーゼ様の子供(しつこいようだが、有原の世界線に限る。なお女の子)に本気で惚れ、「ルメール家やホルスト家、バーンスタイン家の養子になってでも俺は彼女と!」という意思を見せ、ブレイバ&ブランシュが折れて……という訳です。
*
はい、ここまで書いて思ったのですが、ブレイバ&ブランシュが生まれてからというもの……
「アルマ帝国皇室の恋愛観、ねじ曲がりすぎじゃね?」
とさえ思います(妄想した元凶でありながら!)。いやもう、凄まじいまでにね。
ちなみに、グレイスちゃんは狐の耳&尻尾を持ち、なおかつ銀髪巨乳という設定です。
つまりブレイバ&ブランシュ(またはハーゲンとネーゼ様)の特徴を両方受け継いだ、というものですね。
寸劇や応援コメントに登場させる頻度を増やしてみましょうかね?
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某帝国最強戦力
「やめてくれ……。あの馬鹿甥&姪に比べて、もっと滅茶苦茶な性格をした
グレイス
「あぁ、大叔母様可愛いですわ~♪(腕に20歳時の肉体のララ様が描かれた抱き枕を抱えながら。なお、ドレスビリビリの物凄く際どい絵柄である。表情と相まって、さながら『くっ、殺せッ!』とでも言わんばかりの様子がプリントされている。なお、手は頭上で縛られている状況である)」
某帝国最強戦力
「こ、こ、こ、こんの大馬鹿者がぁああああああああああああッ!!」
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あらら、又姪もお尻ペンペンの被害に遭いそうですねぇ……。ちなみに抱き枕ですが、懲りなかったドクター・ノイベルトとドクター・ゲープハルトがこっそりとグレイス専用に作成した
という訳で、今回もいろいろとカオスな妄想を流しました。
では、今回はここまで!
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