小康状態
「さて、何とか帰りましたわ」
ややおぼつかない足取りで、ヴァイスが一軒家に到着した。
「ヴァイス!」
いの一番に駆け寄ったのは、龍野だ。
「大丈夫か!?」
「ええ、大丈夫。少し休んで、魔力を回復させるだけよ」
「お姉様!」
そこに、シュシュも遅れてやって来た。
「シュシュ。オペレーターとしての任、大儀でしたわね」
「お姉様こそ……! よくご無事で、いらっしゃいました……!」
今にも泣き出さんばかりに、ヴァイスに抱きつくシュシュ。
「オペレーターは引き継がせてくださいませ……! 今はゆっくり……」
「ありがとう。貴女ばかりに負担をかけるけれど、よろしくね」
ヴァイスはそれだけ伝えると、自室で眠り始める。
それを見届けたシュシュは、その場にいる“代理”達に指示を届けた。
「皆様は引き続き、敵“代理”の殲滅を願います。指示はわたくしが」
「あら、わたくしもおりますわよ?」
その場に響く声。
発言者は、黒髪、褐色の肌、それに金の瞳を持つ女性であった。
「お初にお目にかかります、J陣営の皆様。わたくしはマユ・アルマ・ルメール。アルマ帝国第二皇女にございます」
「マユお姉さま……!」
「あら、マユさん」
真っ先に反応を示したのは、ララとネーゼだ。それぞれマユの妹と姉である。
「皆様が集まっていらっしゃるのです。挨拶くらいしなくては、失礼というものでしょう?」
「ええ、それはその通りです」
ララはマユの言葉を肯定すると、ネーゼに連れられる。ハーゲン達の様子を見に行く、との事である。
「ぴよよ!(ララさん、待ってくださいな)」
ヒヨコことヒナ子も、ララの後に続いた。
*
「さて、それじゃあ俺達の出番だな!」
「オレも龍野についてくよ!」
「その通りだ。
「ボクも手伝うよ! 邪魔なヤツくらいは倒せるからね!」
龍野、ディノ、武蔵、玲香はそれぞれ意気込むと、各々の機動兵器に搭乗した。
作者からの追伸
有原です。
最初に確認をば。
マユ様ですが、容姿の特徴は「褐色の肌」「金の瞳」で間違いないでしょうか? 後、これは追加のお願いなのですが……差し支えなければ、髪の色を教えていただきたく思います。
次に、未来の話をします。
だいぶ先の話となるでしょうが、次回の同様の自主企画には、「黒騎士」を参戦させます。ええ、「黒騎士」です(煽り)。
予言します。
恐らく、とてつもなくカオスな展開となるでしょう。特に「私の
何せ、あの「
ほら、バイザーをオレンジ色に輝かせておりますよ。フフフ。
最後に、遠慮会釈の無い事を一言だけ、言わせていただきます。
「よし、そろそろ屠ったヴィランの数も十分だし、いい加減にケリ付けるか!」
つまるところ“腎虚”ですね(違う)。
という訳で、アイツを予約させていただきました。
作中における3日目(AM)10:55(戦争開始から70時間55分経過後)くらいに出すでしょう。
もっとも私は適当なので、登場タイミングを前倒しして派手に戦わせるくらいはするかもしれませんがね。
では、そろそろ“アノ話”を放り込むとしましょうかね? ああ、今回は寸劇はありませんよ。残念ですが。
今回はここまで!
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