(過激描写注意)熱帯夜にて(龍野視点)

「武蔵が……無事!?」

「そうよ龍野君。シュシュが教えてくれたわ」

「良かった……!」

 武蔵の無事を聞いた龍野は、たちまち安堵する。

「ホントはあいつに会いてえが、今夜一晩寝させてやるか……」

 ボソリと呟きながらも、寝間着に着替えて寝ようとする。

 だが、龍野の股間の膨らみを、ヴァイスは見逃さなかった。

「あら、安心したらなった?」

 腰回りに手を当てながら、甘く囁くヴァイス。

「そうかもな……。つーか散々種馬として調教されちまった」

「あら、『龍野君が私を調教した』の間違いではなくて?」

「その気にさせたのはヴァイス……だろっ!」

 ヴァイスの両肩を掴み、ベッドへと押し倒す。

「きゃっ! もう、もっと優しくして……ね?」

「ダメだね。思う存分、味わってやる」

 笑いながらドレスに手をかけ、するりするりと脱がせ始める。

 龍野自身も服を脱ぐと、ヴァイスを抱きしめた。

「いきなり襲うと思ったか? 残念」

「もう、焦らさないでよ……」

 顔を真っ赤にして、龍野の言動に抗議する。

「えいっ」

 ヴァイスが強引にキスを仕掛ける。

 そして互いに舌を絡め、互いの唇を貪った。

「ぷはっ。それじゃあ、そろそろ良さそうだな」

「ええ。きて」


 こうして再び影は溶けあい、うごめき始めた。


「もう……強引なのか紳士的なのか、んんっ、わからないんだからっ!」

「……」

 両腕と両足を体に絡め、龍野を拘束するヴァイス。

「だから、たっぷりとお願いね……」

 ひとしきり、互いの熱を味わう二人である。


     *


「………………!」

「……ッ!」

 一時間後。

 龍野が熱を解き放ち、影は離れる。

「さて、今晩はこれでいいな」

「そうね……あら、こんな時間に誰かしら?」

「誰だろうな。二人分だし」

 足音を聞きつける、龍野とヴァイス。

 と、ノックの音が響き――ヴァイスが許可を出す前に、勝手に扉が開いた。


「龍野、今暇……じゃ、なさそうだね」

「えっ……お姉様!?」


 入って来たのは、玲香とシュシュであった。

「あら。ちょうど暇になったから、いらっしゃいな」

 ヴァイスが許可を出し、二人を招き入れる。

「ちょ、ヴァイス!?」

 龍野が戸惑うが、玲香は聞く耳を持たず、シュシュを連れて部屋に入った。

「さ、入った入った!」

「え、ちょ、お待ちなさ――」

 そして玲香によって、素早くドアが閉じられた。



「姫様、私にも?」

「ええ。どうぞ、遠山准尉」

「待て待て待て待て! 俺の立場は――」

 龍野が抗議するが、玲香が口元に指を当てる。


「前からさ。龍野のこと、好きだよ。だからお願い。一晩でいいから、ボクにちょうだい」


「ッ――」

 玲香はヴァイスに比べると体格に恵まれないが、それでもなかなかの美人だ。

 頬を紅潮させて迫られれば、拒絶は出来なかった。

「覚悟しろよ?」

「うん!」

 そして二人は、ヴァレンティア姉妹を忘れて互いの体温を味わった。


     *


「な……何を、やってたんですの……? お姉様……」

 一方のヴァイスとシュシュは、龍野と玲香を尻目に、2人の時間に入ろうとしていた。

「まあ、魔力の同調よね」

「それは……お姉様と兄卑ならわかりますけれど……。それでも、遠山准尉にあんなことをさせて、よろしいのですか?」

「いいのよ。私が認めたのですから」

 囁きながら、ヴァイスはシュシュのドレスを脱がせる。

「シュシュ。何か緊張しているみたいだけれど……貴女も龍野君と同調して、作戦効率を良くするのよ」

「ひっ、お姉様!?」

 シュシュが抵抗するが、相手が相手だけに全力では抵抗していなかった。

 いや、それだけではない。

「んっ……」

「んん!? んむっ……」

 ヴァイスが口移しで、何かをシュシュに飲ませた。

「ぷはっ。さあ、これで貴女も、龍野君を求めるわよ? うふふ(ただのビタミン剤なのですけれどね。シュシュは私には素直だから、効くかしらね……)」

「えっ!? ひあっ!?」

 あらわになったシュシュの上半身を、じっくりといたぶるヴァイス。

「緊張せず、されるがまま……味わいなさい」

「はっ、はあっ、はあっ……!(何、これ……! 体が、熱い……!)」

 耳元で甘く囁きながら、シュシュの理性を溶かしていた。


     *


「………………!」

「ッ!」

 少し時間が経った頃、龍野と玲香の熱は最高潮を迎えたばかりであった。

「はぁ、はぁ、はぁ……。龍野、キミってさ……。普段、どれだけしてんの? 姫様と」

「10回だな」

「10回!? いやまあ、何と言うか……規格外、だね……?」

「ああ。親父からの遺伝らしい」

「ほえ~。ボクは疲れたよ……(どういう一家なんだろう……)」

 龍野の性質に、驚く他ない玲香。

「おう、休んどけ玲香」

「龍野君」

「何だ?」

「シュシュにも、お願い出来るかしら?」

 と、ヴァイスから呼ばれた。

「ん? シュシュに?」

「はぁ、はぁ……。あ、兄卑なんかに……ッ!(何て大きさ……どうしてでしょう、ゾクゾクしますわ……うふ)」

「ほら、素直になりなさい」

 ヴァイスがシュシュのをつまみながら、耳元で囁く。

「うぅ……お姉様、怖いですわ……。あんなのが、わたくしの中に……」

「そうよね。けれど、私も最初は不安だったわ。ほら、ベッドの上に行きましょう。ここでは力は抜けないわ?」

「はい……(怖い……けれど、ほしいですわ……!)」

 ヴァイスがシュシュを連れ、ベッドの上に乗せる。

 そして足を開かせ、後ろから膝を押さえた。


「さあ、龍野君。シュシュの初めて、もらってあげて?」


「あいよ」

 あてがったのを確認すると、一気に押し進める。

「いッ……!」

「ッ! おい、大丈夫か!?」

「いいから続けなさいよ兄卑ッ! 我慢するっての……!」

「後悔すんなよ……!」

 シュシュの強引な依頼により、こじ開けた龍野。

「ったあ……。けど、これで……(ふあぁ……兄卑と……やっと、こうなって……)」

「あら、大変ね」

「ひっ!?」

 ヴァイスがシュシュをもう一度つまみ、痛覚から意識を逸らさせる。

「ほら、これで痛みは和らいだでしょう? さあ、とろけなさいシュシュ」

「はい、お姉様……」

「龍野君も、思う存分動きなさい」

「……わかった」

 だが、今回ばかりはヴァイスの言葉でも、動けなかった。

 シュシュをちらりと見る。

「……」

 か細い声。だが、龍野には聞き取れた。


「きて」と。


 そして龍野はシュシュを抱きしめ、口づけをした。


     *


「ッ、シュシュ、そろそろ……」

「いいわ、来なさい、兄卑……!」

 シュシュの許しの言葉を聞き届けた龍野は、シュシュを強く抱きしめた。

「………………!」

「ふあっ……!(ッ、温かい……。これが、兄卑の魔力……こんな温かいものをいつも、お姉様は……。けど、これで……うふふ……)」

 シュシュが龍野を抱きしめ、余韻に浸る。

「さて、これで終わったみたいね。シュシュ、次からは貴女も味わいなさい?」

「はい、お姉様……」

 そして4人は、更に熱を上げるのであった。



作者からの追伸


 有原です。


 まずは暗黒星雲様にお詫びを。

 ウチの龍野、玲香とやっちゃいましたけど、クローンですよね? 御容赦いただけますでしょうか?(滝のような汗)


 さて、お詫びはここまでとして。

 次はハーゲン達サイドでございます。


「イフだから派手にやってやんよ!」


 では、今回はここまで――おや?


(謎の電波ジャック)


ブレイバ「いやー、こうして見てみると、派手にやってるねー」


ブランシュ「ええ。見ているだけで、疼きが止まりませんわ」


ブレイバ「それじゃあ、どこかに機体を降ろしてから……」


ブランシュ「お願いいたします、わたくしの愛しき騎士様♪」


リナリア・シュヴァルツリッター

「また自重されないつもりだ、この二人は……」


(電波ジャック終了)


 おや、復帰したようですね。

 では今度こそ、今回はここまで!

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