集う仲間、そして迎える深夜

「大丈夫か!?」

 コウが叫んだ先には、武蔵がいた。

「ああ、大丈夫だ……! おっと、ヴァイスにネーゼ殿下か。心配をかけたな……」

 多少の負傷が見受けられるも、しっかりした足取りでケイオンを降りる武蔵。

「進藤少尉……!」

 シュシュが駆け寄るも、武蔵は「いい」と制した。


「治療は受けた。ホテルで寝させてもらう。翌朝には戦線復帰するから、一人にさせてくれ」


 そう言い残すと、姿を消滅させた。ホテルに移動したのである。

「もう、勝手なのですね。けれど、無事で良かったですわ……」

 残ったシュシュは、一人安堵の声を漏らしていた。



 こうして、合流は無事に完了した。

 しかし、一軒家にいたメンバーは、リーゼロッテ・ヴィルシュテッターさえも味方に加入した事実を知らなかった……。



作者からの追伸


 有原です。


 先にお詫びをします。

 この話は「つなぎ」なので、本編の文字数が少なくなってしまいました。申し訳ございません。


 話を変えましょう。

 この後シュシュが「武蔵の無事」を伝えたので、あのバカップル2組は安心して

 いや、バカップルどころか、男女比1:3(女が3です)……ンンッ! これ以上は部外秘といたしましょう。


 っておい、ジャミング――


???(謎の青年)「これが殿下のお母さま(ネーゼ殿下)……。美しくいらっしゃる」


???(謎の少女)「見とれるのは構いませんけれど、わたくしをお忘れにはならないでくださいませ」


???(謎の青年)「当然だよ、君を忘れるワケないじゃないか。僕は君の騎士なのに」


???(謎の少女)「それにしても、貴方のお父様(ハーゲン)も凛々しくいらっしゃいますわね」


???(謎の青年)「ああ、僕の自慢の父さんだ。血は繋がってないけどね」


???(謎の少女)「それはわたくしもですわ。お母様との血縁は、ございませんのよ」


???(謎の青年)「それでも君は皇族だし、僕は父さんの息子だ」


???(謎の少女)「そうね。ところで、少し気が早いのですけれど……。お世継ぎを、作りませんこと?」


???(謎の青年)「いきなりだね! けれど、君が望むのなら――」


リナリア・シュヴァルツリッター

「待て待て待て待て、待って! これ全世界に中継されてるから! こんな所でいたさないで、私のコクピットに乗って!(この際コクピットシートが汚れるのについては黙っておこう、うん!)」


???(謎の青年)「それじゃあ」


???(謎の少女)「うふふ」


リナリア・シュヴァルツリッター

「うん、乗ったね。しかしまあ、私たち三人は仮初のキャラクターだというのに……。これはどういう事なのだろう? ……って、もう球体状コクピットブロックが動いているよ……ああ……」


 ――ん?

 ジャミングが終わったのか?


 ほっ、良かった。

 では、今回はここまで!

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