執行の後

 評議会にて。

 モニターが再び点灯し、リンドの顔が表示された。

「終わりました」

「ご苦労。しかし、彼らの機体4機はともかく……格納設備に地下通路となると、スペースに入りきらないのでは? いいのか?」

 モナリザが疑問を告げる。

 だがリンドは、意に介さない様子で答えた。

「大変でしたよ、制限スペースを2×2に合体させて、しかもというのは。まあ『チート』があったからこそ、スペースの限界まで物資を詰めることが出来たのですが」

「ちなみに、どれだけの物資を?」

「100万~500万くらいの『コスト』や修理設備など、ですかね」

「「多すぎだろ!」」

 リンドとフーダ以外の社長候補が、一斉に絶叫した。

「まあ、ただでさえとてつもない物資を抱えられていたようですし。特に金銭の類は、天井知らずかという程に」

 リンドは頭を抱えながら釈明した。

「では、代理も揃ったことだ。時間まで待つとしよう」

「そうするか」

「賛成だな」

「準備は終わっておりますからね」

「……」

 モナリザの言葉に、候補達は各々の反応を示したのであった。

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