状況把握2
「そう言えば、フーダちゃん。私達の他に、誰が来ているのかしら?」
「ヴァイス?」
唐突な言葉に、疑問を口にする龍野。
「ロボットに乗ってる人とか、他には……ごめんなさい、ヴァイスおねえちゃん。思い出せない……」
「わかったわ。ありがとう」
ヴァイスは引き出したい情報を引き出すと、龍野に向けて話し始めた。
「龍野君。それにシュシュ、進藤少尉。心して聞いて」
引き締める言葉に、自然と静寂が生まれる。
聞く準備が整ったのを確認したヴァイスは、二言だけ告げた。
「私達は一対一で戦わされる、種類不問のチェスの駒よ。それに召喚されたのは私達だけではないわ」
その言葉は、龍野、シュシュ、武蔵の心に驚愕を産んだ。
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