我慢できず、好きな人(ひと)に会いに行ってしまった(上)
1回目のワクチン接種が住んで抗体が高いうちに、と。
60分 の 指圧コースで。
指名料を おまけしてもらった。
お久しぶりです。付き合っていたザビエルさんとはお別れに?
彼は、私のことを覚えていてくれた。
私のことなんかを、覚えていてくれた……!
涙が出たけれど、清潔な茶色のふかふかのタオルがそれを吸い取る。
「……どうしたんですか?」
「いえ、なんでもないです。あの 翔太さん(仮名)は、ご結婚されたりだとかは……」
「それが まだ、独身で……」
「えっ」
「そんなに、驚くところですか? ははっ」
「だって、私より三つ年上でしたよね?」
「いえ、ぼ……私は今年で37歳なので 福倉さんより 三つ年下ですね」
「え!? そうでしたっけ?」
「ははは、忘れちゃったんですか。そうですよ」
そ、そうかあ……と、年下かあ……
どどどどどどどど、どうしよう。
「福倉さん、天然ですか?」
「あー……それは良く言われますね」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます