保健所で話を聞いてもらってきた(精神保健相談)上

泣きながら、全部話した。


昔、乱暴されたこと。

兄に犯されたこと。

ストーカーに遭ったこと。

痴漢に沢山遭っていること。


……高校生の時、保健所でHIV検査を受け、女性用コンドームペッサリーを作ってもらったこと。


今、好きな人がいること。


アンディのことも。


悲しかった 辛かった 苦しかった

本当は追いかけたかったけど、諦めた 元彼たちのエピソードも。


初めての人は空手と合気道が黒帯の人だった。

私より年下だったけれど、食が細い私のために焼きそばを沢山作ってくれた。

男の人が怖いと泣くと、それなら口でいいよ、と言ってくれた。

ゴムをせずに口でするのも怖かったし、どうしたらいいか記憶からすっぽり抜け落ちていたので、一生懸命咥えたら、口の端が切れてしまって泣いた。

そうしたら、無理させてごめんね、と謝られた。


大学3年の夏休みに彼の両親にあいさつしに行くことは決まっていて、指輪ももちろんもらっていた。


でも、私が病気になって――


3か月後退院した時。あって話したいとメールしたら、「ごめん、真世のこと 俺は怖くなった」 の 一言で切り捨てられた。


ショックで、自殺未遂をして、ふらふらしていた私は、アンディの足を折ってしまった。


二人目の人とは、11年付き合った。いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った。同い年だったけれど、私が受かったけど、授業料高すぎて諦めた東京理科大を中退しているプー太郎だった。

チャットルームで知り合ったのが初めだった。


やたら顔がいい人で、私が初めて口でしたとき、「へたくそ」と言った。そして、持っていた女性用コンドームを見せたら眉をしかめて、


「なんだよ、お前 中古かよ」


と言った。


私はショック過ぎて言葉がなかった。


お酒を中にそそいできたり(私はお酒を飲んじゃいけないことになっているのに)

寝ているときに限って変なことをしてきたり(マジックで正の字が書かれていたことがあった)

釣具屋で買った消毒済みのミ〇ズ を寝ているときに 膣〇内に流し込んだり


とにかくモラハラ・デートDVは、ひどかった。


でも 良い思い出もある ブチ、という犬を飼っていて、二人と一匹で茨城のもう今はないわんこパークに行ったこと。


アンディはなくなっていて、まだマロンがうちの子になっていない時期だったからブチくんにはずいぶん癒された。


今では珍しくないドッグランがあったり、アンディそっくりのスタンダードプードルに出会えたり。


一緒にいろんなところをデートしたけれど、最初は一生懸命考えてくれたデートプランを私に投げるようになり、私と居てもいつもモンス〇ーハンターというゲームに夢中になって、私の方を見向きもしないようになった。


悲しかったけれど、好きだったから我慢していた。


そして、29歳の誕生日に、私は捨てられた。


好きな子が出来た、と正直に言えばいいのに、彼は「君の病気が子供に遺伝いでんしたら怖いから一緒にいられない」と 病気のせいにした。


浮気相手の存在は知っていた。

彼からHPVヒトペパーマ・子宮頸がんウイルスをうつされたから。

私は、彼以外とはしていないし(起きているときにされたことは数回だけだったから)

間違いはなかった。


泣いて、泣いて、泣いた。

一人になりたかった。家にいたくなかった。腫れ物に触るような家族の行動の数々に傷ついた。


そうして、三か月で私はげっそりと痩せ、体重が40kgを切ったとき、最悪の相手に出会ってしまった(続く)



(続く)

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