大日本帝国陸軍
銃器
弾薬(暫定)
●一二式普通実包(9mm×19パラベラム弾)
皇紀2612年(西暦1952年/昭和27年)に、それまでの十四年式拳銃実包(8x22mm南部弾)を置き換える形で導入された。当初は、信頼性に劣る8㎜南部弾の更新とドイツ側との共通化を図る目的で採用されたが、その後ドイツとの関係は拗れている。
●二四式普通実包(6.5mm×43弾)
皇紀2624年(西暦1964年/昭和39年)に二四式突撃銃と共に制式採用された、突撃銃用の中口径高初速ライフル弾。当初日本軍は突撃銃の採用を検討していなかったが、1960年代の南米動乱に介入した際、市街地やジャングルでのゲリラ戦においては短機関銃とフルサイズの自動小銃では対処しきれない事を実感し、ドイツが開発したStG44と同様の突撃銃とその弾薬の開発を開始する。
当初は7.92mm×33クルツ弾や7.62mm×39 M43弾の様な大口径短小弾(7.7㎜口径の短小弾)を検討していたが、大口径短小弾は低初速であり、射程が短く命中精度も高くはない為、想定する交戦距離の範囲にそぐわないと判断された。この時、英連邦から入手した.280ブリティッシュ弾とそれを使用する銃火器に関する情報と、満州国経由で入手したフェデロフM1916の設計から、大口径短小弾よりも小口径高初速弾の方が威力は多少劣るが命中精度と射程には問題無いと判断され、小口径高初速弾へ方向転換を行った。口径は三八年式実包の生産設備の流用の為から6.5mmとなった。
性能は280ブリティッシュ弾と同程度。
開発当時は「小口径」扱いだったが、米軍の5.56㎜弾やソ連の5.45㎜弾等のより口径の小さい小銃実包が開発された為、現在は「中口径」扱いとなっている。
・四〇式普通実包(6.5mm×43弾)
二四式普通実包の改良型。皇紀2640年(西暦1980年/永文2年)採用。
装薬の強化、弾頭部の設計見直しが行われた。特に対人目標に命中した際に弾頭部が体内で暴れるフラグメンテーション効果が付与され、二十四式実包採用以前から懸念されていた「小口径高初速弾のマンストッピングパワー不足」の解消が実現した(あくまで理論上の話であり、結局は当たらなければ意味は無い)。
ただし、二四式実包に合わせた銃では銃身内の施条溝(ライフリング)の旋転率(ツイストレート)が適切ではない為、本実包運用の為に多くの銃が改修された。
性能は6.8mm×43SPC弾と同程度。
●九九式普通実包(7.7mm×58弾)
大東亜戦争時代から引き続き使用しているフルサイズのライフル弾。
特に変更点は無いが、省力化の為に鉄薬莢を使用した実包も生産されている。
●九二式普通実包(13.2mm×96弾)
重機関銃及び対物狙撃銃用弾薬。本来はホッチキスM1922重機関銃用の物であり、ホ式十三粍高射機関砲及び九二式車載十三粍機関砲で使用されていた。九二式重機関銃用の九二式普通実包(7.7mm×58SR弾)とは異なる。
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