熱帯夜



熱帯夜にアイスを買いに

コンビニを目指して泳ぐの浮遊物

電柱の隙間を選んで、汗をかくアスファルト

子供のなく声に足のない僕ら


まだ見ぬオレンジダウト

果実を歯をたてて飛沫に目眩

夏なんて夏なんて

このままじゃいやだ!!!


君のことを振り向かせて

遊ぼう

まるで海の奥底だった

絡める重力に息苦しさで


死にたいって言う君を

手放して

アイスキャンディが指からすり落ちた

暑さで溶けたい僕と君

蒸発していく、オレンジの風味の奥底


熱帯夜にアイスを買いに

コンビニを目指して泳ぐの浮遊物

電柱の隙間を選んで、静けさに沈むお月様

君のなく声にもういない僕だ




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