想像力

想像力とは、存在しないものを描き、生み出す人類特有の能力である。


ほかの多くの動物は、生活の中で、進化の中で天敵や環境を観察し、情報と捉え適応はするが、ゼロから何かを生み出すことはできない。


これは、AIにも共通することである。


つまり、人類が今後AIなどと役割分担を行っていく上で本当に必要な能力はこの創造性なのだ。


そしてこの創造性は、現代文や美術・音楽などで養うことができる。


しかし、近年一部の教育論者は、あろうことか文系科目大学を絶滅させようとまで提言している。


彼らの中では、目先のAIの開発や、資源問題の解決などしか重要でなく、長期的な人類の幸せは眼中にないのだ。


基本的に数学や理科などの理数系科目は、何かをゼロから生み出す学問ではない。


すでにそこに存在する物を、情報として捉え、その解析・観察を行うだけの学問だ。


しかし、これらのことは人類よりもAIの方がより効率的に行うことができる。


これからの人類に必要なのは、AIに解決させる問題をゼロから発見する問題想像能力と、自分の思う通りに自分を描く想像力なのだ。

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