第5話

《銀/97.06.16.》


まばらにある稲穂の切株

茶鴨が一羽たたずんでる

黄昏時


影さす深緑の水面

すぅ~っとのびたるは

ましろの頭もつ細き鳥

あれは鷺だろうか?


青空の下、尾長のダンス

アスファルトをはねる

おしりが踊っているよ。


ま新しいコンクリのプラットホーム

走る列車の窓から対岸を見下ろす

ひるがえるスーパーの手さげ袋

ダストBOXに収められなかった、それら

印象

視界をとらえた一瞬の出来事。


早朝うるおうみどりば

うす灰の空下にはえ

夕暮、大気にとけこむ日輪

残暑あかねむ、つゆどき

ほんのひとコマ

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