第4話

《金/97.02.21.》


海は映す

深く広がった宇宙の紺を

うすぅ~くのばした空の蒼を


真っ暗闇の田んぼの向こうに

人造物の放つ光が見える

生命の熱とどまらせない

構築物のカタマリと光が


天見やる

光る白月、咲く星あかり

眼上流る、すかし雲


プルタブを開く

人肌に冷めた液体を

のどに流し込む

つかね間、ぬくもりが体を満たし

心を癒す。


秋夕暮れに、茜空下

しなるすすきと

すずめの群れの

かもすsuzunari

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