第3話

《銀/97.02.13.》


広がる青灰色

切れ間よりもれる日はkenjiの

olgarnを想わせ

かすかに空をすかしだす


言葉のらせんを集めて

いくつもの意味なるを重ねあわせる

ゆぅっくりとすこぉ~しづつ

噛みしめる様に照らし合わせてゆくと

いつの間にだか1つが

たった、ひとぉーっぽっちを

すくいあけまていた。


ちらほらと梅の花ふるふる

ちらほら粉雪舞う

如月半ば


星の光の届く頃、その発生源は

すでに無く、ただ気の遠くなる程

はなれた所に在る

サルの目にうつる

もう、どこにもないモノの

在りし残像を

今在るモノがうつす。

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