第2話

《金/97.02.06.》


雨音が傘にあたってはね

水滴が柄を伝ってきき手をしめらす。


枝に葉はなく、すかし見るは夜空

実るは星果、光放ちつつ


真昼間、雑踏にかき消されてゆく

個々の会話

交差点を流れる人の波に乗って

談笑が意味もなく

調和、旋律めいてゆく


吹く風の湿り気を感じながら

一時のスコールに身をまかす

深みがかるgajumaruにかけまれ


満ちる潮、その新緑水(sinryokusui)

に群がる彩やかな色魚らと

manglob……が織りなす

海中森林


ましろの雪をたべたくなった

ましろにましろな

ましろを器官を通しでからだの

さきっぽのさきっぽまで

ゆきわたらしたく

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