第2話 出会い
僕はドアの鍵を開けた瞬間ドアが勝手に開いた。そしてそこには白い服にロングスカートの女性が立っていた。
「おい!お前!居留守使おうとしただろ!うちにはお見通しなんだからな!」
彼女は「玉城」幼なじみである。家も近く、小学、中学の時一緒であった。高校は違くなったが親同士仲が良く話はよく聞いていた。会うのは3年ぶりだ。
「なんだよいきなり…何の用だ?」
僕は素っ気なく対応した。
「お前今仕事もなんもしてないらしいな」
「そーだよ、俺の勝手だろ!」
「全く…昔と変わらず小さいことに意地張って…ちょっと出掛けるよ。早く外で歩ける格好になってきなさい!」
「いやめんどいし…なんで…」
「いいから早く!」
「わかったよ…」
僕は彼女の圧に圧倒されて渋々出かけることにした。髪を整え、服を着て、外に出る。
久しぶりに外に出た。春だというのに太陽がギラギラ照りつけている。気だるそうにする僕そっちのけで彼女はニコニコしている。ちょっとした恐怖を持ちつつ、僕は彼女に言われるがまま久しぶりの外の世界を旅することにした。
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