第3話 想い
目を覚ますと、珍しく彼女は起きていた。窓の外をぼんやりと見つめている。そういえば、ふとした瞬間に彼女がこうしているのをよく見かける。きっと、なにか考え事をしているのだろうが、少し心配になる。
上半身を起こすと彼女はこちらに気づき、「おはよ」と声をかけてくる。挨拶を返しながらベッドを降りる。今日も窓越しの空は青かった。
昨夜の彼女を見て、立ち直れるか心配していたが、どうやら大丈夫そうだ。態度もいつも通りでおかしな様子はない。またしても気丈に振舞っているだけかもしれないが、ひとまずは安心できた。
今日は日曜日。やることは特に無く、彼女の最後の未練を聞いておくには絶好の日だ。けれど、どこかでそれを躊躇っている自分に気づく。本当に、未練を解消してしまえば彼女は消えてしまうのだろうか。
どうやら俺は、すっかり彼女のことが気に入ってしまった。彼女と過ごした日々は不思議と煩わしくなくて、むしろ新鮮で楽しかった。きっとそれまでの俺がつまらない人生を送っていたからこそ、彼女は自分にとって特別な存在だった。いまでは、もう失うのが怖くなっている。
一方で、彼女は所詮成り行きで自分と一緒に居るのだと冷めた目で現状を分析している自分もいた。彼女が俺のことをどう思っているのかなんて分からない。けれど別に恋人や友達でもない以上、ずっと一緒に居たがっているとも思えない。ただでさえ彼女は俺の生活に付き合い続けているのだ。
こうした葛藤が自分のなかに生まれてしまった。少し前までは彼女の成仏に肯定的だったのに。いや、今でもそれは正しいことのように思う。けれど、もっと一緒に居たいという欲望が強くなっている。単純な恋とも違う、どちらかと言うと依存に近いなにかを感じる。それはやがて恋に昇華するのかもしれないけれど、今はこの感情が薄汚いものに思えて仕方無かった。
だから、まだ自分は彼女に協力していようと思う。それで成仏することになるなら、潔く笑顔で彼女を送り出そう。いっときでも自分を救ってくれた彼女に対して、そんなエゴを持ち出すのには抵抗がある。だから、今はこの感情を鎮めよう。
彼女の方に目をやると、ぼんやりとこちらを見つめていた。彼女の目を見て切り出す。
「三つ目の未練を考えようか」
「ああ、うん。えっと、私の幼なじみに告白したいんだ。高校までずっと一緒で、大学行ってからもちょくちょく会ってたの。で、私はだいぶ前から片想いしててね。彼、すごく鈍い人で、全然気づいてくれなくて。結局、勇気が出ないまま死んじゃった」
そういう彼女は少し悲しげだったが、これまでほど動揺はしていなかった。二度も自分が死者だと再認識し、かなり諦めがついてきたらしかった。
「じゃあ、正攻法で手紙かな?俺、面識ないし」
「うん、そうだね。じゃあ、また書いてくれる?」
二人で座卓を挟んで向かい合う。前回と同じ便箋を使って彼女の想いを手紙にする。彼女は最初こそ少し恥じらっていたが、彼への想いを率直に言葉にした。俺は淡々とそれを文字に起こしたが、書いているこちらが切なくなってくる。どう足掻いても彼女の恋は決して叶わない。
最後はやはり、別れの言葉で締めくくった。と、そこまで書いてから気づいた。
「そういえば今回は合言葉とかないけど、大丈夫なの?」
「うーん、私もちょっと悩んだけど、多分彼なら大丈夫。なんなら、君が手渡しても信じてくれそう。それくらい素直な人なんだ」
そんなに純朴な人は想像出来なかったが、幼なじみの彼女が言うなら本当かもしれない。
彼女はなにかを思い出すように遠い目をしていた。そのやさしげな表情から、本当に彼が好きだったことが伝わってくる。あまり見ていられなくて、顔を伏せた。
「じゃあ、最後は普通に?」
「うん。美咲より、でいいよ」
最後の一文を丁寧に記す。彼女の想いがどうか届きますようにと願いを込めて。書き終わった手紙をもう一度読み返し、折りたたんで封筒に入れた。
彼女の案内に従って車を走らせていくと、幼なじみの家には三十分ほどで着いた。そこは一件のアパートだった。今はその一室で一人暮らしをしているらしい。
駐車場に車を停め、下車しようと思った時、黒の軽自動車が駐車場に入ってきた。彼女は「彼だ」と言って、少し緊張した様子でその動きを見守っていた。車が停まってもなかなか運転手は降りて来ず、二分ほどしてようやく降りてきた。かと思うと、助手席のドアが開いた。そこから若い女性が降りてきた。まさかの展開にドキリとする。二人は仲睦まじく手を繋ぎ、アパートの一室へと消えていった。
彼女は隣で絶句していた。今のは、つまりそういうことだろう。俺はなんと言っていいか分からず黙っていた。彼女は曖昧な表情を浮かべて首を振ると、こちらを向いた。
「ごめんね、やっぱり帰ってもらえる?」
言われるままに車を出し、自宅へ引き返す。道中、彼女はずっと俯いたまま黙っていた。俺も、あえて何かを話そうとはしなかった。自宅に着くと彼女は窓際に座り、なんだか困ったような顔をして俯いた。俺はベッドに腰を掛け、彼女の方を見た。
「…そっか、もう恋人居たんだね。そりゃそうか。純、モテるもんね」
あの幼なじみは純と言うらしい。手紙にはあえて宛名を書いていないので、今初めて知った。
「あーあ。こんなことなら、さっさと告白しとけばよかった。高校まで彼女つくってなかったから油断してたなぁ」
そのまましばらくの間、沈黙が降りる。どんな慰めも、今は届かないように感じられた。俺はただ、彼女の次の言葉を待った。
「純はね、ほんとにやさしくていい人なんだぁ。頭も良かったから、高校までは勉強も教えてくれたの。恋愛には鈍い人だったけど、いつでも人のことをちゃんと考えてて。…中学校の時ね、雨の日に傘を忘れちゃったことがあってさ。純の家と私の家はすごく近かったから、一緒に帰ることもできたんだ。でも、相合傘なんてしてたら冷やかされるかもしれないって言って、彼は私に傘を押し付けて走って帰った。ぶっきらぼうだけど、私を思ってやってくれたんだって思うと嬉しくて。そんな気遣いが自然にできる人だった」
そこまで話してから、彼女は深く息を吸って、吐いた。正確にはそういう風に見えただけだ。彼女の感覚上はどうなっているのか知らないが、おそらく彼女の呼吸が空気を揺らすことはない。そういうところだけは残酷なまでに徹底されている。ここ二週間を通じてそれは痛いほど理解した。
「ああ、私ってほんとバカ。でも、でもさ…確かに私は意気地無しだったけどさ…。こんなに呆気なく死んじゃうなんて思わないじゃん。私は、私は…失恋だって、もっとちゃんとしたかった。もっと、生きていたかった」
彼女は泣いていた。その声は大きくなり、やがて子供のように大声をあげて泣いた。彼女は、できる限り俺に涙を見せないようにしていた。けれど、もう限界だったのだろう。何もかもが手遅れだった。
彼女が落ち着くまで見守るしかないのがもどかしかった。触れることも、言葉で慰めることもできない俺はただ黙っていた。この絶対的な生と死の境界の前では、俺は無力だった。
やがて彼女は泣き止んだ。あれほど泣いたのに、彼女の涙のあとはどこにも残っていない。
「…ごめんね、我慢できなくなって」
「いいんだ。俺には聴くことしかできないけど、好きなだけ泣いていいんだよ」
彼女はこちらを見て泣き笑いの表情を作った。小さく掠れた声で「ありがとう」と言うと、また少し俯いた。
「でもね、ほんとはすこし悩んだんだ。彼に想いを告げるかどうか。だって、今更そんなこと言っても迷惑でしょう?彼はこれからも生きていかなきゃいけないのに」
彼女は自分を納得させるように頷き、続けた。
「それにさ、あんな綺麗な恋人が居れば、きっと純は幸せになれるよ。そうだよ。私のことはいいから、純には幸せになってもらいたいなぁ」
彼女はポツリポツリと言葉を紡ぐ。それはまやかしを含んでいるに違いなかったが、けれど同時に、彼女の本心でもあるのだろう。
「よし!もう大丈夫。ただでさえ叶わない恋なんだ。潔く負けを認めよう。私は、純の幸せを願うことにするよ」
彼女の声は明るかったが、まだ僅かに震えていた。そんな簡単に割り切れるわけはないのに。彼のことを考え、必死で自分に言い聞かせているのだろう。これ以上は見ていられない。そう思うが、今はここを離れるべきではない。今、彼女に寄り添えるのは俺しかいないんだ。無力でも、話を聴くことはできる。彼女のためなら、少しでも力になってあげたい。
「…美咲さん」
「なぁに?」
「ほんとにいいの?彼のこと」
彼女は黙って俯いた。傷つけるために言ったのではない。ただ、やっぱり彼女が感情を抑えているように見えたから。俺は何もできない。けれど、彼女の心の叫びくらいは受け止めてあげたい。そう思った。
「…うん、いいの。大丈夫、ありがとう。この何日かを通してね、かなり諦めがついてきたんだ。結局はさ、この世界は生きてる人のためにあるんだよ。死んだらそこでおしまいなんだ。理不尽でも、私の可能性はもう失われたんだ」
そこで彼女は言葉を切り、こちらを向いた。その目は少し赤くて悲しげだったけれど、強い光を宿していた。その目を、彼女の意思を信じることにした。
しばらくの間はお互いなにも発せず、黙ったまま静かに時計は進み続けた。その間、彼女を案じる一方で、俺は彼女の今後について考えていた。これで、彼女は消えてしまうのだろうか。考えたくはないけれど、その可能性も大いにある。
「イヤだ」と思った。彼女を、手放したくない。
これは完全に俺のエゴだ。彼女に押し付けてはいけない。そもそも彼女にとって俺は何でもない赤の他人なんだ。せいぜい、空良という共通の友人をもつだけ。そんな俺が、自分のわがままのために彼女にいて欲しいなんて思うのは、本来あってはならないことなのだ。
けれどそう言い聞かせれば言い聞かせるほど、自分のなかでその感情は膨らんでいった。危うく口にしそうになって止める。今、自分がそれを言ってどうする?彼女は困惑するだろうし、もしお互いがそれを望んだとしても、俺たちに一体なにができる?
そう考えることで自分を落ち着かせた。そうだ。そもそも俺たちの関係はこの超常現象に支配されたものだ。だから続くも続かないも、神のみぞ知ることなのだ。それを分かっていながら、彼女に縋るのは酷いことだ。
気を取り直してこの沈黙を破ることにした。「いかないで」とは言えなくとも、彼女に確認しておきたい。
「美咲さん。これで、未練は全て晴らせた?」
「…えぇ。もう思い残すことはないよ。いつ消えても構わない」
それなら、いい。彼女が納得できているなら、自分は温かく見送るべきだ。彼女は曖昧な表情を浮かべて付け足した。それはそれは、悲しげに。
「それにね、もう疲れちゃった」
ところが、その晩になっても、次の日になっても。ついには一週間が経っても、彼女は消えなかった。いつも通りに俺の後ろで浮かんでいて、なんの変化もなかった。これには俺も戸惑ったが、なにより彼女自身が不思議そうにしていた。
俺は明日には独りに戻るかもしれないと思うと、気が気でなかった。彼女は半ば諦めたような顔をしていることが多かった。けれどさすがに一週間も経つと、俺たちは不審に思い始めた。てっきり、未練が彼女をつなぎ止めているものだと思い込んでいたが、そんなに単純なものではないらしい。
「ねえ、美咲さん。身体に変化とかない?」
「うーん、そうだねぇ。これといってなんにもないなぁ」
ちなみに彼女と離れることもためしてみたのだが、相変わらず十メートルそこらしか離れられなかった。つまり、なにもかわっていない。
こうなると、また俺のなかであの感情が渦巻き始めた。だって、期待してしまうではないか。彼女はこれからもずっとここに居てくれるのではないかと。そして、この感情の強さを再確認した。
おかしい。いくら彼女を気に入っていて、いろんな表情を見てきたからと言っても、ここまで彼女に執着する理由にはならないはずだった。ただでさえ冷めた性格をもっているというのに、これはただごとではなかった。初めこそ、日常と非日常の対比を楽しんでいるだけだと思っていたが、もうそれだけでは説明がつかないほど、俺は彼女に縋っている。
認めよう。不謹慎にも、俺は彼女に恋をしている。もう触れることも、そもそも明日に存在するかどうかも分からない彼女に。予想通り、依存に近い感情は恋へと昇華したのだ。
そんなわけで、この想いを伝えるべきか否か、真剣に悩んでいた。今、そんなことを言っても彼女を困らせてしまうだけだ。けれど、彼女が明日にも消えてしまうかもしれないと思うと、言わなかった時の後悔が恐ろしくなった。結局、どうすることもできず今に至る。
日曜日の昼のこと。
「ねぇ。せっかくだからさ、もう一回空良に会わせてくれないかな?会いに行くって言っちゃったし」
窓際で浮かんでいた彼女が言った。
「ああ、もちろんだよ」
空良に連絡をとってみる。前回の一件でだいぶ俺を許してくれたのか、もう不機嫌そうな様子はなかった。彼女が空良の家に行きたがっていると伝えると、あっさり了承してくれた。今からでも構わないとのことだったので、支度をして家を出た。
空良は俺と同じようなマンションの一室で一人暮らしをしている。俺も空良も、大学のために実家を出てきたのだった。
チャイムを鳴らすと彼女はすぐに出迎えてくれた。久々に上がった彼女の部屋はほとんど変わっていなくて、少し胸が痛んだ。
彼女はここでも窓際に座った。俺と空良も適当に座り、空良の出してくれたコーヒーを飲みながら話した。彼女は「私も飲みたかったなぁ」と笑いながら呟いた。
しばらく雑談していた。彼女の未練を全て晴らしたことも伝えた。と、不意に空良が真剣な声で言った。
「ごめん、美咲。ちょっとあっちの部屋行っててくれる?樹に話があるの。すぐ終わるから」
「えぇー、なになに?私も仲間に入れてよぉ」
「ダーメ。元カップルの秘密の会話だからね。盗み聞きしちゃダメよ」
彼女は少し残念そうだったが素直に頷き、わざとらしくニヤニヤしながら「ごゆっくりー」なんて言って出ていった。もとい、壁をすり抜けていった。
「何?話って」
「樹、美咲のことが好きなんでしょう?」
思わずコーヒーを吹き出しそうになって慌てて堪えた。なぜ?一言も言っていないはずだが。
「図星ね。もう結構な付き合いだから、分かるの。樹の目や、話し方でね」
「ちょっと勘が鋭すぎやしませんかね?」
空良は得意げに笑った。少し悔しいが図星である以上、なにも言い返せない。
「で、告白するの?と言っても、あの子はもう…」
「そう、そうなんだよ」
そこで俺はこれまで考えてきたことを空良に伝えた。話し終わると、空良は少しのあいだ俯き、なにかを真剣に考えているようだった。
「うん、確かに悩むのは分かる。けど、伝えなきゃ樹はきっと後悔すると思う」
「それで、彼女を困らせてしまうとしても?」
「うん。それに、美咲なら大丈夫。あの子は、ちゃんと受け止めてくれるよ。返答はあの子次第だけど、そんなことで樹を恨んだり、嫌いになったりしないと思う」
確かに、そんな彼女は想像出来なかった。きちんと全部を考えた上で、できるだけ相手を傷つけないように振る舞う。思えば彼女はいつだってそんなふうに人と接していた。なら、俺の告白も許してくれるのだろうか。
それは、甘えだ。間違いなく。けれど、そんな風に背中を押されると、言いたくなってしまうではないか。
「…考えておくよ」
それだけ言うと、空良は満足げに頷いた。それから彼女を呼び戻した。やっぱり彼女は壁をすり抜けて帰ってきた。
夕陽が窓から射し込んできた頃、帰ることにした。空良は駐車場まで見送ってくれた。女性二人は見つめ合い、これが今生の別れとなっても悔やまないように言葉を交わしていた。それから空良はこちらに来て、「ファイト」と軽く背中を叩いてきた。小声で「わかったよ」と答えて車に乗り込んだ。
部屋に戻ると、俺は早速彼女に切り出した。かなり悩んだが、伝えるなら一刻を争った方がいい。ここまでに考えてきたことを、きちんと彼女に伝えなければ。
「美咲さん、落ち着いて聞いて欲しいんだ。もしかしたら美咲さんを傷つけることになるかもしれない。それを承知の上で言うよ。俺は、あなたが好きだ」
彼女は宙に浮いたまま固まっていた。呆気にとられた表情を浮かべている。
「これは、言わないつもりだった。幽霊がどれだけ悲しい存在か、俺にもよく分かったから。仮に美咲さんが許してくれても、きっといろんなことでまた美咲さんを悩ませ、傷つけることになると思う。だから、黙っておくつもりだった。けど、明日にも美咲さんが居なくなるかと思うと、どうしても言いたくなって…」
そこまで言ってから俯く。彼女の顔を見られない。今更になってワガママを言ってしまったことへの後悔が押し寄せてくる。
しばらく沈黙が続いたあと、不意に彼女は口を開いた。やさしい、俺の好きな声だった。
「いいよ。まずは、ありがとう。好きって言われるとやっぱり嬉しいもんだね。それから、もう一度考えて欲しい。私と仲良くなっても、いつ別れが来るか分からない。もしかしたら、明日には居ないかもしれない。それに、樹くんは耐えられる?」
なんてやさしい人だと思った。この期に及んで自分よりも俺の心配をしてくれている。答えは決まりきっていた。
「俺は、構わない。美咲さんと居られる一瞬一瞬を大切にする。その時が来るまで、あなたと笑っていたい」
彼女は一瞬、曖昧な表情を浮かべて、すぐに笑顔になった。
「じゃあ、いいよ。私がここにいる間は、二人で楽しく過ごそう。…実はね、私も君のこといいなぁって思ってたんだ。すごくやさしいから」
彼女を見る。若干いつもより頬が紅く見える。触れることはできない。少し先の未来だって、保証されていない。そんな状態で俺たちは互いを分かりたくて、見つめ合った。お互いの言葉を、表情を信じて。それはとても純粋で、祈りにも似たコミュニケーションだった。
彼女は不意に視線を外すと、先ほどとは違った風に笑う。
「しかし、君も変わってるね。幽霊に告白なんて、バカじゃないの?」
「ひどいなぁ。恋に生も死も関係ないんだよ」
二人して笑った。どこか哀しくて切ない。けれど、彼女にしっかりと気持ちを伝えられた。もう、悔いはない。あとは、できるだけ長く、彼女と笑っていよう。
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