★【短編】棄教
【概要】
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883654732
タイトル:棄教
作者:キロール
ジャンル:異世界ファンタジー
状態:完結
文字数:6,258字(2018/11/19現在)
【あらすじ】
山間部の街ヴェルンホーンは今まさに、魔王によって滅ぼされようとしている。すべては女神、女神クロデアとの因果によるものなのだ――
三人の人間が書いた手記。ヴェルンホーンは何故魔王に目をつけられたのか。女神信仰とは何なのか。彼らが信じた女神クロデアを棄て……公国へと棄教したのはどういう経緯か。
【語り愛】
だってタイトルから刺さるっていうか。
「棄教」ですよ。教えを棄てるんですよ。じゃあ棄てるものはなんだっていうと、信仰ですよ。勉学とかじゃなくて、思想にも近いものですよ。そんなもの簡単に捨てられてたまるかって話。
三人の手記を追っていく短編。手記というのは当然ながら書き手の主観によって書かれたもので、そこから紐解ける真実というのは難解です。
だから考察がはかどる。想像力が試される。何回も何回も読み返したくなる。そうすることでこの短い手記に込められた世界観というものを堪能できるのではないかなと感じた次第です。
もうちょっと趣味に走ると、女神信仰を棄てたおじいさんの手記が結構胸にきます。刺さります。
想像を絶するもんです。今までそれにすがって、信じて、頼みにしてきたものを投げ棄てるって。キリシタンの話はまた別ですけど、モノを棄てるのと思想を棄てるのは違う辛さがありますよね。
女神クロデアによって守られていたはずのヴェルンホーン。失望されていく女神。生き延びるためには女神信仰を棄教して公国へと逃れること。手記から語られる彼らの「私見」。どれを選んでどれを繋いでどんなシナリオを見出だすか。深いです。
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