歴史・時代・伝奇

☆【中編】神刀士『真白』ノ巻

【概要】

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886673185

 タイトル:神刀士『真白』ノ巻

 作者:小鯖屋

 カテゴリ:歴史・時代・伝奇

 状態:連載中

 文字数:89,500字(2020/11/29現在)


【あらすじ】

「私の用心棒になれ」と、目の前の少女は言う。少女真雲。流浪の旅をしている「ふつうの」十八歳。用心棒にと頼まれた男、名はレシカ。大きな刀を提げた、しかし用心棒の心得があるわけではない男である。銀髪が目を引くレシカを物珍しくでも思ったか。そんな経験はないと言っても真雲が退く気配はない。ここは北方、蝦夷の国。春になればレシカは本州へと行かねばならない、それが村の掟だから。どうせ旅は道連れだと、奇妙な縁から二人は同道することになった。


【語り愛】

 文章に惚れた。

 物語としては蝦夷を舞台にしているせいか、特有の音の響き、用語がまず目に入る。でもどうしてか、耳にも入る。文字から音が聞こえてくる、なかなかそういった文章とは巡り会えないし、聴こえる文章は大体巧いんですよねー。


 シナリオが、よりもまずは文章のかっこよさに惚れた。そんな感じ。バトルが巧い文章ってそういうところありますよね。次々にやってくる刺客、刀を手にしての緊張感高まるバトル。仕合、と言うべきか。この小説が「神刀士」というからなのか、戦いひとつとっても洗練されているというか。泥臭いよりは御前試合のような。そんな誇り高い仕合を目の当たりにしたかのような心地です。


 キャラクター、世界観とは裏腹に(褒めてます)濃い。むしろコメディタッチ。刀という扱いの難しいものを持ちながらも、個性的な登場人物のおかげで終始糸を張っているわけでもない。うん、キャラクターってバランサーなんだな。

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