Memorial
☆【中編】陰謀の國(りょう)
【概要】
タイトル:陰謀の國(りょう)
作者:スラ猫
カテゴリ:現代ファンタジー
状態:連載中
文字数:94,441字(2018/8/21現在)
【あらすじ】
舞台は中国。殷王朝は滅び、世は劉王朝のときを迎えていた。争いはひとまずの終息を見せ、ひとときの平和が訪れる。そのために武門として名を挙げられずにいる梓宸は、燻っている毎日に苛立ちと焦りを感じていた。
そんな折、梓宸は顔を隠すようにした美しい男・博俊と出会う。その出会いこそ最悪のものだったが、あれよあれよと言う間に博俊の付き人のような形で梓宸は彼と行動をともにすることになる。
政治にも精通し、考えの見通せぬ男。切れ者でありながら謎めいており、ときに梓宸を挑発するような物言いをする。博俊をはじめは快く思っていなかった梓宸だが、次第に王朝を巻き込んだ陰謀に巻き込まれていく。
【語り愛】
陰謀劇、大好き。中国の小説ってそもそも三國志、水滸伝、西遊記などスケールでかいものが多いですけど、政治色の出ているファンタジーが多い気がするのは気のせいでしょうか。王朝がよく代わるぶん、暗殺などの陰謀劇を描きやすいのか、どうなのか。単なるイメージのせい?
政治や謀略を押し出すと小難しいものに考えてしまうけれど、今作が読みやすく先を読ませたくなるのは、華やかなキャラクターたちがいるからかもしれない。常識人、ちょっと燻ってる環境、でもきっと根っこは真っ直ぐな梓宸。有能、イケメン、ミステリアス、切れ者、曲者、属性過多なくらいが魅力な博俊。思わせ振り、ロリババア、のじゃ、一人称妾、蘭花様。
文字だけでおなかいっぱいになる個性の暴力。でもそれが邪魔にならない。絶妙なバランスです。
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