第2話ただいまって言って
君と出会ったのは23年前。君はまだ小さくて、目に入れても痛くないほどの可愛さだった。今でも十分に可愛い。いや、今は綺麗だと言った方がいいかな。君が僕の元に来るってわかった時から、タバコもやめたしパチンコもやめた。君が来るってわかったから車を軽に変えた。僕の人生は君のためにあるって疑わなかった。今でももちろん疑っていない。そんな君は今日から彼の元へ行く。僕の元で暮らしたのは23年だけど、彼と一緒に暮らすのは、何年になるのだろう。僕よりも長いよね。そうなるといい。でもダメな時は戻って来なさい。いつでも待ってる。
僕は君の父親だから。
君と僕と マントヒヒ男 @tigirizamurai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。君と僕との最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます