第3話「千恵子の空」
3 「知恵子の空」 9月27日
●朝あまりにきれいな秋空を見た。旅心をいたく刺激された。
●目指すはローカル線。野州路は烏山線。
●宇都宮で乗り換える。宝積寺で烏山線にのる。駅で人待ち顔で立っている少女をみかけるとなにかほのぼのとした気持ちになった。「魔法iらんど」にブログを載せだした。若いのだろうな。みんな若い人が書いているのだろうな。なにか女子寮にGGは乱入したような気分です。
●若い人とのおつきあいにはなれています。なにしろ故郷鹿沼で35年も「アサヤ塾」という学習塾をカミサンと主宰しています。小学生から高校生まで在籍しています。女子生徒がおおい塾です。彼女たちとよくおしゃべりします。
●「わたしのこと書いて」いまはカミサンとなってわたしについてきている彼女にいわれました。
●木村正一。24歳。大垣美智子。19歳。わたしは胸膜炎で上都賀病院のbedに横たわっていました。もう東京にはもどれないのだろうか。絶望を忘れようと毎日本ばかり読んでいました。そんなわたしをささえてくれたのは……初恋のあいて美智子さんでした。
●「わたしとシヨのこと書いて」よくいわれました。その約束をこれからはたそうとしています。いくたの苦難がありました。二人で泣いたこともありました。昭和30年初頭のある恋の物語です。タイムスリップしたつもりでお読みください。恋に新しいも古いもないと思いますので、ヨロシクネ。
●ヒロと美嘉のような恋をしているあなた。ぜひ滝駅でおりてください。歩いて5分ほどで竜門の滝につきます。観光地としてはあまり知られていないので、土曜日でしたが、とてもおちついて歩けました。
●滝駅に着く前に「下野花岡」ときれいな名前の駅があった。車窓から望む福島のほうまで遥かに広がっている空。安達太良山の空を想った。
●どうして恋をすると空を見上げたくなるのだろうか?
●空と滝をみる小さな旅になった。
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