第39話:死後戦争・9

「私は松本あかり、階級は少佐です。主に接近系を得意とします。そして、今回の戦いは接近兵に入らせてもらいます。よろしくお願いします」

「まぁ、仲良くしてやってくれ」

「今日は敵が帰ったみたいだし、今日はここから明日まで休憩としよう」


 そして、あるところで、


「藤田、準備できたか」

「ああ、できた」

「ではその決行時間は成清の対物ライフル3回連続撃った時だ」

「おう、わかった」

「じゃあ、解散」


 そして、場所が変わって


「成清、俺がりの文字がついた言葉を言ったら対物ライフルを3回撃て。連続でな」

「了ー解や」


 そのころ、総監府側では


「なに、松本が裏切っただと」

「はい、入ってから出てきておりませんので」

「やはりか。とりあえず決着をつけるからAIを何体作れた」

「4万体です」

「よし、では今から総攻撃だ。私の側近だけを残して、進軍」



「動いたぞ」

「おーい、みんな光はそのままにして裏口から出ろ」


 川西兵がどんどん城内から消える。


「じゃあ、リンゴ」


 ダガァン ダガァン ダガァン



「新田統監府、後ろに敵が」

「何だと」

「でもこの数なら兵を戻らせなくていいでしょう」

「そうか、わかった」


 これは序章に過ぎなかった。


「攻撃してこないな、城から」

「まあ、いい。そんだけ弱ってるってことだろう」

「あ、城門だ」

「よし、城門を開けろ」

 ギイイツ

「あ・・れ、人がいない」

「逃げたのか」

「そんなことするはずがない」

「しまった。図られた」

「図られたあ?」

「逃げたんじゃなくて、んだよ」

「ってことは」

「全軍、今とは逆向きに走れ、早く、急げ!」


「ふう、まあ、食い止めました」

「まあ、良しとしよう」

「あれ、あの大量の軍、勝ってきたんですかね」

「多分な」

「え・・青の軍服・・・敵軍だ。退却!」

「とは言っても後ろで塞がれています!」


「ふっ、これで終わりだ。全軍2分の1を残して突撃、残りの2分の1は後ろの援軍に対策。あと1列目はアサルトライフル兵、2列目を狙撃兵、準備」


 川西はあることをやったのでした。

 そう、キツツキ戦法。

 あの武田信玄と上杉謙信が川中島の戦いで使った戦法。

 でも、大群で行くと敵の兵が戻ってくる可能性があったので、まずは藤田の妻に500ぐらいを率いて後ろから攻撃し、敵の大群と出会わないように川西軍の大群が前から襲撃。

 まさに、藤田の妻がやってくれたのは一石二鳥でした。

 一つ、敵の大群を川西軍の大群が来る間に戻らせないようにすること。

 一つ、退路を断ってくれたこと。

 の二つです。


「とりあえず、大佐と新田だけは生け捕りにしろ」

「やばいで、後ろの大群が戻ってきたで」

「そのための対策なんだよ。アサルトライフル兵、放て」


 そうすると、アサルトライフル兵が立って撃ちました。

 あちらも銃です。FN2000という。

 この戦いはどうなるのでしょうか。




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