第34話:短編・1
成清は六甲展望台にいた。
「やっぱ、六甲の展望台はきれいやなぁ」
成清は風で服をはためかせながら言う。
「今日で川西が死んでからちょうど6年か」
その事件は日本最悪の事件となった。
過激派組織がバレットM82と81式を持って立てこもり、警察に甚大な被害をもたらした。
そして、軍隊を投入しようかと考えられていた時、犯人が変死した。
犯人は撃たれた跡があった。その口径は7.62㎜だった。
それは警察が使っていない銃の口径だった。
そして、幼馴染の川西が死んだという訃報が来た。
「まさか、お前が危険な時は私の直感が感知していっつも助けてたのに今回がその直感が働かへんかった。
なんでなんや」
といっても答える奴はもういない。死んだのだから。
「まぁ、気を取り直して牧場行こか」
そうしてロードバイクにまたがったとき
ズキン
「ウっ」
いきなり大きな頭痛が来た。頭がかち割れるような。
「うぉっ、何やこの痛みは!」
そして
カシャーン
ドタ
自転車とともに倒れる。
「・・・・」
そうして成清は気絶した。
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・バレットM82
アメリカの対物ライフル。12.7㎜NATO弾を使う。ショートリコイル(反動で装弾すること)式、セミオート
マガジンに7発、銃に1発の合計8発。有効射程距離2000m。ライフリングが8条右回り。
・81式自動小銃
中国の自動小銃。7.62×39㎜弾を使う。ソ連のAK-47を参考に作っているので形がAK-47と似ているが、ソ連に「パクリだー」と言わせないために銃身にグレネードランチャーをつけれるようになっている。
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