第32話:死後戦争・4
とりあえず私達の軍は敵軍AIに挟み撃ちになりました。
そこは「血の地獄」となりました。
M4A1を連射するけれどもパニックになって当たらなくて敵に殺される人。
連射しても死ぬとわかっているから自爆特攻兵になる人。
どんどん味方が死んでいきます。このこんがらがり具合だと対物ライフルの狙撃ができません。
その中、奮戦する2人の兵士がいました。
その一人、エリカはある秘密武器を出しました。
そう、それは金属でも切れる光剣です。
この世界ではあまり使わないのでは、と思いながらも2振り装備しました。
それが、今役に立っているのです。
エリカは近距離特化兵です。余裕の身のこなしでAIを斬っていきます。が数が4万という依然とした数なので断然苦しい戦いを強いられています。
藤田もM2重機関銃を撃ちながら頑張っていました。
M2重機関銃。アメリカが開発した重機関銃です。あのP90で有名なFNハースタル社も開発に加わっています。
使用弾薬は対物ライフルも使う12.7×99㎜NATO弾ですが、この中には焼夷弾も入れれます。
まあ、今使ったら自分も焼け死ぬだけなので使ってはいませんが。
藤田はバックバック給弾式を使っていますから500~1000発撃てます。そして8条右回りなので風にはほぼあおられません。
「よし。そのまま本陣も突撃!」
新田が指示を出しました。
そして新田はこれで終わりだと思っていました。
「やばい、乗り込まないと」
わたしは95式自動小銃を構えて走り出しました。
「ちょっと待ちなさい」
うん?と顔を振り向けた時、そこには神磁路大佐がいました。
神磁路大佐はエリカの部門の専門の大佐です。
「私だけは特別らしいな。寝ててもこの世界に来れた。でも部下は無理だった。できれば部下もつれてきたかっただけどな」
「なぜ、寝たままでも」
「あぁ、それはあの大会の優勝者の特別ルールだよ」
「ほへー。というか、助けてください」
「何がだ」
「実は私たちが攻撃されているのです」
「わかった。行こう」
すると、やっぱりその手には光剣が。でも光剣の光の長さがちがいました。
「なぜ、そんなにながいのですか」
「それは優勝者は光剣をオーダーメイドできるからだよ」
ははと思いながら行っているとそこにはエリカが右足の膝から無くボロボロの状態でした。そして、藤田もボロボロの状態でした。
私は、意識が途切れました。
神磁路はあるものを見ました。
川西から強いオーラが出ているのが。
そう、それは「殺気」でした。
川西は覚醒したのです。
多分もう自分の意識はないでしょう。
「俺の友に何をした!」
95式自動小銃が火を吹きました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます