第29話:死後戦争・1

「なんだ、人がいっぱいいるぞ」

 その人らが味方だとわかるまで10秒もかからなかった。作戦を話す。

「わかった」

「yes」

 日本人が対半だがちょこちょこ外国人がいる。

 そして、ある準備をしてから定位置につく。

 それは頼んでおいた土嚢袋を前に積み上げて盾とした。

 そして、地形を見る。

「日本か。どうも戦国時代らしい」

「とりあえず近くに名古屋城があるから前をひねりつぶしたら入ったほうがいい」

 日本時間2017年7月4日11時、死後の世界5000vs50万の戦争が始まった。

 まず敵の姿を見る

 それは人間の色じゃなかった。

 銀色の胴体に目全体が青、それに動きがかくかくしている。

 これは戦争用AIだ。

「AIだ。どうする、藤田」

「それらは高性能とは限らない。一人にとりあえず乱射させろ」

「右1、立ち上がって乱射しろ」

「了解」

 そいつがAK-47を乱射する。すると

 AIの目が一斉にそちらを向き銃を構える。

「右1、伏せろ!」

 そいつが伏せたとたんにそこに射撃が。

「やばいな、高性能だったか」

「いや、一回俺だけ城に入る」

「なぜだ」

「作戦だ。とりあえず俺が城に入るまでの時間を稼げ」

「了解」

 エリカが指示する

「全員、射撃用意」

 全員銃を向ける

「放て」

 ドルルルルルルルルル・・・

 私は城へダッシュする。

「あのAI、列が下がるにつれて賢くなっていきやがる」

「多分、全員が経験型AIだね」

「ああ」

「こちらのほうが分が悪いね」

「ああ」

 そうして私は天守閣につくや否やへカートⅡをAIの群れに向ける。

「方角東、風向東、風力2、距離1500」

 ドォン

 私はへカートⅡを立射したのですごい反動で頭を壁に撃った。

 へカートⅡの咆哮が空気を震わせた。

 AIの群れはこちらに銃を向けるがそれが撃たれることはなかった。

 ドォン

 味方にも爆風が来る。エリカが聞く。

「藤田さん、これはどういうことですか」

「川西が榴弾と焼夷弾と徹甲弾を組み合わせた弾を撃ったんだよ。AIの群れの真ん中に」


 そのころ日本死者総監府側では

 新田が陣幕で仕事をしていると

「申し上げます。ただいま何かの爆発により、AI隊の半数が壊れた模様」

「その状況を詳しく説明しろ」

「ドォンと何か炸裂するような音がして2回目のおなじ音で炸裂しました」

 ・・・ということはHELP弾、なおかつ銃はへカートⅡだろう。

「仕方がない。早いが浜岡大佐にを持たせて撃った奴を探させろ」

「はっ」

 そうしてある新世紀銃が出されることになった。

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