第27話:戦争準備
「じゃあ、次は米軍基地ね」
「そうだね」
すると、急に女が現れました。
私たちは近接武器を構えます。
「手を挙げろ」
私は05式消音器付き短機関銃を女に向けて近づきます。
「別に怪しい者じゃないわよ。私は日本死者総監府の人間よ」
「何の用だ」
「宣戦布告」
「宣戦布告?なぜ宣戦布告する」
「まぁ、アメリカ現大統領からの手紙が来たらしいわよ。なんでも『きみたちを現実に戻らせるな』って」
「で、この4人だけだったら戦争なんかしなくていいだろ」
「指定されてる人数が1000を超えるから」
「何!?1000を超えるだと!?」
「アメリカが都合の悪い人を指定してきたから」
「で、まさか俺らを暗殺する気じゃないだろうな。俺を殺したとしてもエリカたちが黙っていないぜ。1人だったら楽々殺せるだろうよ」
「違うわよ。武器選びをさせるために来ただけよ」
「じゃあ、サッサと出せ」
「はいはい。わかりました」
女が地面に右手を付けて目を何秒間か閉じる。そして目を開き右手を上にあげると・・・。
なんと、銃が入ったショーケースが出てきたのだった。
「俺らにもそんなことできるのか」
「できないわよ。できるのは日本死者総監府の人々だけ」
「はぁ」
「で、もうちょっと待って」
今度は左手を地面に付け、何秒か目を閉じる。そして左手を上げる。
すると今まで見たことがない銃がショーケースの中に入っていた。
「なに、この銃達は」
「君が見たこともないのは当たり前。だって、これが新世紀の銃」
「新世紀の銃?」
「だから君たちが死んだ後にできた銃」
「まじですか」
「とりあえず銃を選ばないといけないわけだし仲間呼べば?」
「ああ、そうだな」
名前を呼んで呼び寄せ、事の一部始終を話す。そうすると、エリカが
「戦争するのに普通の足でないとやりにくいよ」
「仕方がないわね。足の一部が欠けてる人は前に立って」
するとその女が
「関数!」
といって、
「人間の足行使!」
するとエリカの足が生えてきます。藤田の妻の足の欠けてるところはなくなりました。
「はぁ・・・。そんなこと俺たちにもできるのか」
「まあ、戦争の時だけはできる。この魔法というものはこの世界にあるのはあるけど攻撃の魔法はないわよ」
「え、この世界には包帯とかいうものはないのか」
「ここは死後の世界よ。現実と一緒にするな」
「へーい。じゃあ、銃を選び終わった後にその魔法を教えてくれ」
「はーい。わかりました」
内心で「何だあれ」と思いながら銃を選びました。
「君、新世紀の銃は選ばないのかい」
「川西だ」
「はい。川西さんは新世紀の銃を選ばないのですか」
「選ばんよ。こっちのほうがこっちのほうが慣れてるから」
といって私は銃を選びました。
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