第91話 「もうやめて! もうとっくにナイアのライフはゼロよ!」

「え……っと? アリア様。失礼ですが、今、なんと……?」

 不意に投げ掛けられた発言に対して、再度の詳細を求める俺。

 我ながらみっともない悪足掻きだとは思うが、それでもそう言わざるを得なかった。

 だが、そんな俺の悪足掻きを受けても、彼女は一切の痛痒も見せず、寧ろ眩しいまでの笑顔でもって迎え撃ってきた。

「ふふっ。有難い王族からの言葉なのだから、一回で聞きなさいな、ナリカネ ノゾム」

 仕方のない庶民ね――、なんて。

 言葉を締め、上機嫌に柔らかく笑う彼女。

 意識したものでは無いだろうが、そのなんとも言えない不意打ちに俺はどぎまぎしてしまう。

 表情一つで印象は変わるのだから、美少女というものは恐ろしい。

 そうして、俺が動揺している瞬間に――

「この料理勝負は――私の勝ちってことで良いのよね?」

「――ッ!?」

 ――さらりと。

 再度、切り札は切られたのであった。

 俺は冷や汗を掻きつつ、現状を整理する。

 とりあえず、こちら側の前提条件として、彼女の発言を認める訳にはいかない。

 彼女の勝利を認めてしまえば、俺は気ままな冒険者ライフを捨て、彼女と結婚することになってしまうのだから。

 俺を引き止めるために料理バトルに出てくれた、同じパーティメンバーであるナイアの気持ちを思えば、その結末を易々と受け入れることは出来ないだろう。

 ――だがしかし。

 ナイアの料理は曰く名状しがたく、酷く冒涜的な出来栄えであったからして、純粋に料理だけを比べれば勝敗の優勢は火を見るよりも明らかであった。

 そこまで考えて――

「~~♪」

「……」

 ――俺は目の前の第二王女がじっとこちらの発言を待っていることに気が付く。

 少し綻んだ笑顔で、こちらの返事を待っている彼女。

 擬音で表すとするのなら、わくわくとかそわそわという表現がしっくりくるだろうか。

 ナニコノカワイイイキモノ。

 俺が知ってる王女様ではないぞ。

 そんな第二王女に対して、沈黙を選びきれなくなった俺は言葉を返す。

「いや……その……まだ勝負はついていないです……はい」

 冷や汗を拭いながらの苦しい返答だが、それでも他に打つ手は無かった。

 苦しかろうが、厳しかろうが、時間を稼ぐ以外に俺の手段は無いのである。

 俺はまだ逆転の一手を閃いてはいないのだから。

「……? そうなのかしら?」

「ええ。そうなんですよ、はい」

 そんな俺の言葉を聞いて、彼女は不思議そうに首を傾げた。

 そんな仕草がいちいち可愛らしく感じるのは、彼女が持つ容姿ゆえか。

 ――それとも。

 俺自身が慣れない異性からのアプローチに押されているからか。

「けれど――既に料理は二つとも出たわよね?」

「……はい」

「それで、貴方は二つとも食べたのよね?」

「……はい」

「じゃあ、もう結論は出ているんじゃないの?」

「……」

 ぐうの音もでない。

 俺が王女からの言葉に笑みを引きつらせていると、後ろから小声で話しかけられる。

「何やってるんですか! ご主人!! 計画通りにナイアの勝ちを宣言すれば良いじゃないですか」

 声の下へと視線を向ければそちらには、両手でメガホンを作りながらこちらにだけ聞こえるように言葉を作る黒猫の姿があった。

 肉球で作られたメガホンの効果は不明だが、少なくとも小声を選択したことは褒めてやりたい。

 この勝敗に関するやり取りを目の前の第二王女様に聞かれる訳にはいかないのだから。

「馬鹿野郎、ノワール。そんなことをしたら、なんで残ってる料理の方が美味いのか聞かれるだろうが!!」

「だから、それは愛情が最高のスパイスだった――とかなんとか言って誤魔化せば良いじゃないですか?」

 ノワールはそう言って訝しむ様に眉根を寄せる。

 なんというかこの世界に呼び寄せた時よりも、人間臭い動作を取るようになったノワールさん。

 ――だが。

 悲しいかな、所詮は獣よ。

 人間の心情の機微に関しては、まだ僅かに疎いらしい。

「アホっ! そしたら証明として絶対に『じゃあ食べきりなさい』っていう話になるだろうが!! あんなん二度も食ったら死んでしまうわっ!!」

 俺は黒猫にそう言葉を飛ばしながら、ナイアの料理を味を思い出す。

 ……うん、無理だわ。

 アレは我慢とか根性とかそんな次元の存在ではない。

 一度生還できた事ですら奇跡的なのだ。

 初期の蘇生魔法の成功確率は五割。

 007でも無い俺に二度目は無いのだ。

「そんなにですか? どんなにナイアが料理が下手といっても、この食堂にある食材から作られた訳ですし、まるっきり食べられないって言うのは……いえ、本当に厳しいみたいですね」

 話している途中で俺の変化に気づいたのか、言葉を半ばで取り下げるノワール。

 こちらの本気が通じたようで何よりである。

 これ以上あの特殊調理食材を食えとか続けてたら、無理矢理にでもコイツの口にねじ込んでいたところだ。

「ですが、ご主人。それじゃあどうしますか? このままでは第二王女様の勝利となりますが……」

「……ああ。だから俺も悩んで――」

 俺がそう言ったその瞬間だった。

「かかかっ!! なんじゃ、もう来ておったのか、アリア・アルレイン・ノートよ!!」

 鈴の音を鳴らすような綺麗な音色で、我らが大魔王の言葉が紡がれたのは。

「――あら? 居たのね、お嬢ちゃん。余りにも静かだから気付かなかったわ」

 そんな言葉に反応したのは当然、話しかけられた第二王女様。

 ご機嫌な彼女の返答はトーン高めの明るい口調であった――が。

 そんな王女様の返しを聞いて、俺は冷や汗を流す。

 ナイアは五百歳を誇る大魔王様だが、色々あった結果、現状は小学校高学年ほどの少女へとその見た目を変えている。

 この料理対決はそんなナイアに対して、第二王女様が子供扱いをしたという事に端を発しているのだから。

 ――だがまぁ。

 そんな俺の心配は結果から言えば杞憂であった。

「かかかっ。相も変わらず礼儀を知らん小娘よ。まぁ、良いわ。妾としても敗者に対する気遣いくらいは持ち合わせておるでな」

 ナイアはそういって笑う。

 意味深なその笑顔は、良く分からんが頼もしい。

 流石は大魔王と言った所だろうか。

「……あら。私を指して敗者扱いとは言うわね? さっきの彼の食事ぶりは目に入っていなかったのかしら? それとも現実が見えないくらいに追い詰められてしまったの?」

「かかかっ。良いぞ、良いぞ。アリア・アルレイン・ノートよ!! 初めて眉間に皺が寄ったな。恐れかの? 怯えかの? くくくっ。先程までの平和ボケした顔より、随分と良い表情になったではないか。妾としても強がりを張り付けた今の其方の顔ならば、愛嬌を感じようと言うものよ」

 そう言うと、一層楽しそうにナイアは笑い声を上げた。

 ここに来て、ナイアさん絶好調。

 元気がいいなぁ。何か良い事でもあったのかい?

「……ご主人。ナイアが最高に『ハイ!』ってやつになってますけれど、私が目を回してる間に何かあったんですか?」

「……いや? 特に何も無いと思うんだが」

 そんなナイアの様子にノワールが怪訝な目を俺に向けるが、俺にも思い当たる節はない。

 そうやって首をひねっている間にも少女たちの会話は進んでいくのだった。


 少女会話中……


「……本当に。随分と自信がある顔をしているわね。さっきまで台所で泣きそうになってた子供とは思えないわ」

「くくっ。そんな事もあったのぅ。――じゃが、まぁ、今の妾には関係の無いことよ」

「……関係の無い? どういう事かしら? 勝負を投げた――と。そう理解していいのかしら?」

「くくくっ。投げるも何も――勝敗は既に決しておる、とそういう事よ」

 ナイアはにやりと口元を歪めながらーー

「妾は既にノゾムからの求婚を受けておるのじゃからして」

 ――などと意味不明な爆弾を投下した。

「……は?」

「ん?」

「はい?」

 その着弾は静かなものであったが――

「なんですってぇぇぇ!?!?」

「はぁぁぁぁ!?!?」

「えぇぇぇぇぇっ!?!?」

 ――爆発力は凄まじかった。

 第二王女の動揺を前に、カラカラと楽しそうに笑うナイアさん。

 随分と楽しそうだが、それを見ている俺は内心それどころではない。

 そして、その状況に放り込まれたのは何も俺だけでもない。

「……ご主人。いつの間にナイアとそんな話を? ハブですか? 三人パーティでまさかのハブですか?」

 言えば祝福しましたのに。結婚にはそれが必要でしょう? ――とか、アホなことを呟きだすノワール。

 俺はそんな黒猫に向けて、言葉を返す。

 一応、何が逆鱗になるか分からんので、小声で。

「安心しろよ、ノワール。俺も初耳だから。……というか、なんでそんな話になってるんだ?」

「あれ? ご主人も知らない話なんですか?」

「当たり前だろうが。……というか、今のナイアにそういう感情を抱ける程、俺は高みには至ってねぇよ」

 繰り返しになるが、現在のナイアは小学校高学年くらいの成長具合である。

 アレを見て、『まったく、小学生は最高だぜ!』ーーなんて言えるほどに俺は紳士を極めてはいない。

 混乱を共有しあった俺とノワールは首をかしげる。

 現状をまとめると、どうやらこの状況はナイアさんの暴走であるらしいが――はて?

 何故ナイアさんはこんな発言をしたのだろうか?

「くくくっ。ほんに良い表情、良き感情よ。アリア・アルレイン・ノート。怯えを込めたその瞳こそが汝には相応しい。ようやく誰を相手にしているのかを理解したようじゃのぅ」

「……」

 勝ち名乗りを上げ、ご機嫌なナイアさんと、すぅっ――と表情を消した第二王女様。

 ……あれ?

 なんか急にめちゃくちゃ寒いんだが……腕とか鳥肌が凄いんだが……なぁにこれ?

「……なぁ、ノワール。なんか急に鳥肌が立ちまくってるんだが、どうにかならんか?」

「防御力が足りてないんですよ、AIBO相棒。防具は装備しないと効果が出ませんよ? もっと腕にシルバーを巻くとかさぁ」

「……お前に聞いた俺が馬鹿だったよ」

 アホな回答を返してきたノワールにジト目を向けながら、俺は自分の腕をさする。

 そんな俺に第二王女様から声が掛けられた。

「……ねぇ。ナリカネ ノゾム」

「はっ、はいっ!! なんでしょうか、アリア様!!」

 無表情で俺を呼ぶ第二王女様。

 あっ。俺の知ってる王女様だ。

 切り替えが得意なフレンズなんだね!

 知りたくなかったなぁ、こんちくしょう!!!

「さっきの彼女の発言は本当かしら?」

 我が心 芯から冷やす この言葉。

 ……駄目だ。

 日本が誇るわびさびの象徴、『俳句』を以てしても王女様の威圧感はいささかの陰りもみせない。

 嘘は許されない迫力に俺は冷や汗を流しながら、なんとか言葉を返す。

「ええっと……いや……多分なにかの間違いかと」

 そして、俺の返答が生んだ変化は劇的であった。

「なん……じゃ……とっ……!!??」

「……(ぱぁぁぁっ!!」

 言うまでもないだろうが、前者が絶句するナイアで、後者が花が咲き乱れるような笑みに戻った王女様だ。

 対照的すぎる反応に俺もリアクションに困ってしまう。

 いや、だって。

 ナイアに至っては背景すら真っ白い世界に行くほどに衝撃を受けているし、王女様に至っては青い衣を纏いて降り立ちそうな金色の野を背景に浮かべている。

 果たしてどうしろと?

 ――なんて悩んでいる間に、ナイアから声が掛けられた。

「……な……何故じゃ? ノゾム? ……言うたではないか、先ほど。……妾達は家族であると?」

「うん? それはそうだぞ。俺にとって、ノワールもナイアも兄弟というか妹みたいな感じだからな」

 何故か、呆然と投げられる言葉に俺はとりあえず返答を返す。

 だが、考え無しのこの発言がどうやらよろしくなかったらしい。

「いも……うと……?」

 そう呟くとナイアは虚ろな目のまま行動を停止してしまった。

「……なぜじゃ……やはり体型か? ……乳が全ての判断基準か……?」

 ……いや、よく見ると口は動いているので何かを呟いているようだが、生憎と声が小さくて聞こえない。

「ナイア? どうし――」

「――ご主人。今は駄目です。そっとしておいてください」

 急に様子がおかしくなったナイアへ声を掛けようとした俺に対して、黒猫が呆れ切ったような表情のままそう俺の発言を遮った。

「目を回している間の状況は掴めましたけど……なんというか、ご主人がすべて悪いですね」

「えっ? そうなのか?」

 黒猫はそう言うとジト目でこちらを見てくるが、もう一切意味が分からない。

 どういう意味かを確認しようとしたその時である。

「うん。やっぱりその子の勘違いだったみたいね」

 ――待ちかねた王女様がもう我慢できないという感じで会話に参加してきたのは。

「ア……アリア様?」

「それじゃあ、結果を宣言して頂戴な、ナリカネ ノゾム」

 私は待つのはあまり好きじゃないわ――なんて。

 ふわりと笑う王女様。

 ……あーもう!! なんというか、あーもう!!

 やめてっ!? 素で勘違いするから本当に止めろ下さい!!

 繰り返しの確認になるが、俺には彼女の勝利を宣言することは出来ないのである。

 ノワールがセッティングしたおままごとのような勝負とは言っても、彼女が俺との結婚へ今以上に前向きになるのはマズいのだから。

 だってそうだろう。

 ――好きでもない相手と結婚したい奴なんているわけがないのだから。

 今回の騒動は不可抗力とはいえ、俺が王女様の胸を触ってしまったことが原因だ。

 触ってしまったということについては本当に申し訳ないとは思うが、そんな理由で彼女の未来を台無しにするつもりは無い。

「いや……あのです――」

「――もう逃げるのは無しよ、ナリカネ ノゾム」

 発言をぴしゃりと止められてしまった。

「さぁ、答えを聞かせて?」

「……」

 それ以外の言葉は聞かないと目で訴えながら第二王女様は詰め寄ってくる。

 逃げ場はなく、抜け道はなく、打つ手も無い。

 迫りくるエンディングに俺が諦めを感じた――その一瞬。


「だから水くせぇじゃねぇか、ノゾム」


 そんな言葉が鼓膜を打った。

 視線を移す。

 一瞬で流れる視界が食堂の入り口で固定される。

 いつからいたのだろうか。

 そこには一人の男が立っていた。

 いや、そんな他人行儀な表現はよそう。

 我々はこの男を知っている!

 いや!

 このまなざしとこのリーゼントを知っている!!

「困った時は言えって――そう、言っただろ?」

「なっ、ナンバさぁぁぁん!?!?」

 驚愕を抑えきれなかった俺に対して、不敵に笑ったのは――そう。

 何を隠そうクラスメイトであるナンバ・グリーズその人であった。

 彼はそのまま足を進めて、食堂へと進んでくる。

 俺は余りにも予想外の事態にノワールへと目を向ける。

 ノワールは俺と目が合うと、知りません――とでも言うようにブンブンと首を振った。

 どうやらこの黒猫が仕組んだことでは無いようだ。

「……あら? 意外な乱入者ね? 一体、何をしに来たのかしら?」

 そして、怪訝に思ったのは何も俺だけでは無かったらしい。

 第二王女が怪訝そうな目を彼に向ける。

 それは傍から見ても歓迎とは程遠いものであり、直接向けられようものなら居心地の悪さを覚えるはずのモノであったが。

「ちょいと知り合いから頼まれてな。『ノゾムさんを助けてください』ってよぉ」

 ナンバはなんでもないかのように、そう言って俺の前へとあるモノを置いた。

「ノゾム。……事情はメルから聞いている」

 ナンバはそう言うと器の蓋を持ち上げて、俺に中身を見せつけた。

「俺にはこんな事しかできねぇが……とりあえず、食え」

 そこにあったソレは蓋が開けられ、俺の視界に入った瞬間に――


 ――俺の五感を全て奪っていった。


 ソレが伝える香りはもはや暴力であった。

 こちらの事情を考えずに殴りかかってくるソレを迎え撃つ為に、俺は気付けば武器を握りしめていた。

 ソレが伝える色合いはまるで芸術であった。

 明らかに完成されすぎている茶色と白のグラデーションはこちらの魂を奪うほどで、俺は抗うために武器を突き刺し境界線を抉り取った。

 ソレが伝える聴覚はまさに宣告であった。

 それを抉り取る為に振るわれた武器と底の器が立てた甲高い衝突音は、ソレに対して俺が宣戦を布告してしまったこと。もう後には引けぬことを如実に示していた。

 ソレが伝える触覚は紛れも無い恐怖であった。

 抉り出した武器の上において尚、その重量から己が存在を声高に主張するソレを黙らせるために、俺はソレを噛み締めた。

 ソレが伝える味覚は正しく戦争であった。

 幾重にも、幾重にも、幾重にも。

 複雑に重ねられた香辛料はそれでも互いを阻害することなく、溶けるように煮込まれた野菜の甘いすらをも持ち上げ昇華する。

 そして、そんな複雑な味の全てを柔らかい甘みと、しっかりとした弾力で受け止め、一つの作品としてまとめ上げる白米の存在感。

 俺は耐え切れずに、堪えきれずに、抑えきれずに、その武器スプーンを握りしめながら、その言葉を吐き出した。


「ナンバのカレーは世界一ィイイイイ!!!!」


 ――こうして異世界の夏はほとんどの人々にとって、いつもの夏と同じように当たり前に過ぎていった。




 この後。

 結婚相手を決める試合だったということを思い出したノゾムが前言を撤回するよりも先に――

「男色なんて……不潔ですわーっ!!!!!」

 ――第二王女様が飛び出していったことで、大層騒ぎは大きくなるのだけれど。


 それはまた別のお話。

 



 

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