第4話 Bチーム
月曜日、最後の授業。
僕たちはロングホームルームと言い、その授業ではマルチメディア学科一年生を対象とした情報提供の授業になる。
それは、マルチメディアの業界の説明会の案内だったり、先生がゲーム雑誌やら専門雑誌のコラムを紹介、解説したりする授業だ。
ただし今回は、今朝型のチーム分けもあり自己紹介をすることになった。
「それでは、就活のグループワークも考慮してもらって始めに、役職......学校名と学科名、氏名と発言してください。その後、自分の話しやすいことを話してください。
それでは、お願いします」
先生はそう言い、自分の仕事に没頭した。
「じゃあ、ゲームクリエイション専攻から自己紹介しようか?」
「じゃあ、それでお願い」
「俺は、櫻庭テクノロジー専門学校マルチメディア学科、ゲームクリエイション専攻の
ゲームは好きな方で、家ではよく『e-スポーツ』でも採用されてるゲームをしてます」
高田明とは、よく話す僕の友達だ。学校近くのゲーセンで偶然対戦相手になりそこから、そのゲームの話をするようになった。
「続いて、同じくゲームクリエイション専攻の
来嶋は多分、明確な目的でここに進学してはないんだと思う。
高校の進路選択でとりあえず進学を選び、お金さえあれば入学できてしまう専門学校を選び、興味はないけど取り敢えず簡単そうで楽しいと思ったのだろうゲームクリエイションを選択したのだろう。
お昼休みもゲームクリエイションの生徒よりシステム学科の生徒たちと交流してることが多い。
「はい、私もゲームクリエイション専攻の
シミュレーションゲームって言うのかな? それをめっちゃやってます」
安曇さんは僕と同じでプランナー、ディレクターを目指している。
ただ僕との違いは、彼女は明確なビジョンを持っている。
「ゲームクリエイション専攻の
ゲームはそれほど多くはやってないですが、今年の夏休みには『SRTA』で自己ベストを更新したことが自慢です」
上伊那さんは、このチームのゲームクリエイションのなかでかなりガチと言われるほど、ゲームに依存している。
話の中で『SRTA』という単語がでたけど、それは生放送でゲームをはじめからプレイしてクリアまでのタイムを競うプレイスタイルだ。
ちなみに彼女は何本も世界記録も叩き出しているので、自己ベスト更新は世界記録更新したことになる。
「僕も同じく、ゲームクリエイション専攻の
ゲームは上手くないですけど、色んなゲームが好きです」
以上が、Bチームのゲームクリエイション専攻のメンバーだ。
その後も自己紹介が続き、イラストレーション・グラフィッカー専攻は
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