missing child - 5

中央地区。

鉄柵に囲まれた敷地内に、古城に似せた建築物がある。

白を基調として威風堂々と聳えるその建築は、この街を、せかいを統括する軍の本部。

元々は政策を担う人間が多く入居し、時には議論の場として利用していたが建物だったが、今では軍部が管理する本部として機能している。

その日。

誰もが避けて通る、滅多に人が寄りつかない本部の正門前に、一人の子供が横たわっていた。

数年前に比べれば道端に転がる死体の数は随分減ったが、未だ絶える事はない。

軍の警備員が子供に気付き駆け寄る。

ぴくりとも動かないその小さな体躯は、遠目から見ても既に事切れている事が窺えた。

犯罪を犯せば処刑する制度が敷かれてはいるが、その根底にある目的は犯罪の抑圧。

発見した身元不明、または引き取り手が見つからない死体に関しては、犯罪者だと特定されない限り共同墓地への埋葬が行われていた。

手慣れた手つきで、警備員が子供を抱えあげる。

次の瞬間、子供の腹部が内側から爆弾が爆発した。



「君が不機嫌な理由を当ててあげよっか?今朝起きた爆発事件だ」


にんまりと笑いながらアイリスに指摘され、雛菊が苦笑いを浮かべる。


「俺、そんな顔に出てますか」

「出てる出てる。接客中なんだから気を付けなよ?」

「申し訳ねぇです」


雛菊がアイリスの前に、丁寧な動作で紅茶とブレッツェルを並べる。

ここは街の中でも特に好評を得ているベーカリー。

カフェを兼ねており、リピーターも多く、一年を通して客足が途絶える事がない。

雛菊はこのベーカリーで調理や接客等に幅広く携わり、住み込みで働いている。


「君が不機嫌になるのも分かるよ。子供の死体に爆弾埋め込むなんてショッキングな話だもんね」


事件の具体的な話を持ち出され、接客中の笑顔を取り繕ったばかりの雛菊の表情が陰る。

予想通りの反応が面白くて笑う口元を、アイリスは隠そうともしない。


「紛争地帯では用いられる攻撃手段の一つだけどね。とはいえ街中で、しかも軍の人間を狙うなんて。度胸があるというか、クレイジーというか…」

「抵抗運動だとしても、もっとやり方があるっつー話です」


国の死刑制度をはじめとする現在の政策に対して抵抗運動を行う組織が存在する。

通称、レジスタンス。

はじめは小さな集まりで、その活動も解放を求めて表明するだけのものだった。

しかし最近はその活動に賛同した人達が集まり、レジスタンスは規模がどんどん大きくなってきている。

そして、死体が晒される度に軍部への敵対心が募るのだろう、レジスタンスの活動は攻撃的で破壊的な行為が目立つようになってきていた。

今朝の軍部で起こった爆発事件も、軍部に対する抵抗運動として行ったと彼ら自身が民衆に向けて表明を出している。

まっすぐな瞳とまっすぐな声で。


「そうだねぇ。最近過激になってきてるよねぇ。まぁ、今回は死体を使ってただけマシじゃない?世の中には目標の至近距離で自爆させるために生きてる子供を買う場合だってあるんだし」

「死体だからマシ、とか。俺には出来ない考え方です」


絞り出すような声で雛菊が言う。

雛菊自身は笑顔を崩さないように努めているつもりだったが、その目は全く笑えていない。

アイリスが客という立場でなければ睨みつけているところだろう。

ごゆっくり、と一礼してからアイリスの席から離れる。

接客中なのだから感情的になってはいけないと雛菊が心の中で深呼吸をしていると、店員の一人に呼ばれた。


「なんですか?」

「買い出しを頼まれてほしいんだ」

「ハイ、勿論大丈夫ですよ」

「助かる」


二つ返事で了承した雛菊は必要な品物が書き出されたメモを受け取り、エプロンを外して店を出る。

天気は生憎の曇り。

空は今にも雨が降り出しそうな雲に覆われている。

せめて晴れだったなら気分もつられて上向きになったかもしれないのに。

雨が降ってこないうちに買い物を済ませようと、駆け足で一つ目の目的地を目指していると、突然直感が雛菊の足を止めた。

なにかが目の端に映り込んだような気がする。

はっきりと見た訳ではない。

なにかの正体も分からない。

けれど自警団としての浅くない経験を積んだ直感が告げている。

それは日常の中では見掛けない不自然な光景だったと。

ゆっくりと引き返しながら、足を止めた違和感の正体を慎重に探す。

すると、大通りに背を向けて、男が数人固まって路地の暗がりにいるのを見つけた。

雛菊が路地へと向かう。

男たちが屯しているだけならばそれでいい。

けれど路地裏という場所は人目につかない。

興味本位で踏み潰された小動物の遺体、暴行被害に遭った女性の嗚咽、漂う腐乱集。

路地裏で行われる暴行事件はよくある話だ。

日のあたる大通りが賑やかであっても、路地裏には陰鬱な空気が充満していた。

集団の手前で一旦足を止め、呼吸を整える。


「おにーさん達、そんな路地裏でなにしてるんすか?」


陽気な声で話し掛けると大通りに背を向けていた男達が振り返った。


「何だ、お前」

「自警団です、よろしく」


自警団と聞いて男達の顔色が変わったのを雛菊は見逃さない。

男達の身体は鍛えられていて、肌が露出している部分にはいくつもの傷跡がある。

その傷跡の中に銃創を見つけ、雛菊が一歩ずつ警戒しながら近付いて行く。

路地の奥にもまだ人がいる。

その出で立ちから察するに男達の仲間だろう。

彼らは大通りに面している男達と向かい合うように立っている。

もしかして、と雛菊が手前にいる男達の隙間に目を向ける。

すると見つけた。

一人の子供が男達に取り囲まれている。

フードを目深に被っていて表情は分からない。

雛菊が子供の存在に気付いた事に男達も気付き、その内の一人が舌打ちをする。

その反応は見られたくないものを見られた、そう暗に告げたようなものだ。

雛菊の目の前にいた男が、雛菊へと剛腕が突き出した。

明確な敵意を向けられ雛菊が目の色を変える。

男の腕を裁いて相手の懐に入り込む。左手で上着を鷲掴み自身の方へと引き寄せ、相手の左前腕部に肘を入れ突き出された勢いを殺さずに、身体を回転させて背負い投げた。

大通りへと男の身体が転がる。

男が放り投げられるのを目の当たりにした他の仲間が呆気にとられている、その一瞬の隙に雛菊は身を翻し子供へと駆け寄る。

一人を大通りへと放り投げた事で雛菊と子供との間に障害が人一人分なくなっていた。

子供へと手を伸ばす。

その手が届く。

か細い手首を掴み力一杯引き寄せると子供がよろめいた。

子供が転んでしまわないよう掴んだ手に力を込めて走り出す。

雛菊は路地の暗がりから子供を連れ出した。

背後から浴びせられる怒声。

迫る複数の足音を振り切って、全速力で街を駆け抜ける。

直線で並んだところを銃で狙われないように、大通りから路地裏へと身を滑り込ませる。

この街で生まれ育った雛菊にとって入り組んだ路地も自分の庭のようなものだ。

右へ左へと不規則に曲がりながら奥へと潜り込んでいくと、やがて路地に響く足音は自分達だけのものになっていた。

雛菊は背後を確認しながら速度を緩め、連れている子供と共に物影に身を顰める。

日の光が僅かしか届かない路地裏は湿っぽく暗い。

目を凝らし、耳を澄ませ、じっと辺りの様子を窺う。

息を顰め暫く警戒していたが、どうやら追手を撒けたようで、接近する人の気配はない。

雛菊は壁にもたれかかり、大きく息を吐いた。

先程の行動は雛菊自身無謀だったと思う。

直情的で、感情的。

日頃ブライアンからお前は無鉄砲だと指摘されている事を思い出して苦く笑う。

子供の身が危険だと感じた次の瞬間にはもう助け出す事しか頭になかった。

ゆっくりと、子供の手首を掴んだままだった手を解く。


「大丈夫っすか?ガラの悪い連中に囲まれて、絡まれてるようだったけど」


敵意がないと伝わるよう表情と声色に気を付けながら雛菊が問い掛けると、子供は首を小さく縦に振って答える。


「そっか。それは良かったです。いくら真昼間でも、子供の一人歩きはまだまだ危険っすからね」

「……」


フードの下から覗く瞳は雛菊を警戒の色で見ている。

雛菊がどれだけ純粋に子供を助け出したい一心の行動であっても、子供からしてみれば再び見知らぬ男に路地裏に連れ込まれただけの話だ。

自分は味方だと子供に信じて貰うためにはなんと言えば伝わるだろうかと雛菊は思案する。


「えっと、俺は怪しい者じゃありません。自警団です!」


自警団はボランティア活動であり、団員の一員だと証明する正式な登録証はない。

目に見える登録証はないが、団員による自警団の活動は毎日至るところで行われている。

新聞記事でその実績が掲載される事もあり、組織名が広く知れ渡っていて、街の人からの信頼を勝ち取っている。

どういう組織なのか一言で通じるであろう自警団を名乗る以外、雛菊は思い浮かばなかった。

疑われても仕方ない。

信じてもらえる事を祈るしかなかった。

しかし、子供の反応は雛菊が予想していないものだった。


「じけいだん、って何だ?」


どれだけ当たり前のように知れ渡っている情報でも、知らない人が存在しない情報などありえない。

自警団と名乗れば通じると思い口にした事に気恥ずかしさを感じて雛菊が視線を逸らし、咳払いをする。


「えっと、自警団っつーのは自分達で街の平和をまもろうと活動してる人たちの集まりです。俺はその内の一人っつー事です」

「それは軍警と何が違うんだ」

「軍警は分かるんすね…自警団はお仕事じゃないのです。軍警の人達も頑張ってくれとりますが、それでもさっき君が絡まれてたみたいにまだまだ治安が悪い世の中っしょ?だから、そんな事案を一つでも減らしたいと、街をよくしたいと思って、俺達は自分達で自衛活動をしてるのですよ」

「その活動になにかメリットはあるのか?」

「もっちろんありますよ!その分街が平和になります!」

「…随分な節介だな」

「お節介上等です。俺は俺に出来る事をしたいんですよ」

「ふーん…」


子供がまじまじと雛菊を見る。

その瞳はまるで信用して良いものかどうか悩んでいるようで、雛菊は緊張した面持ちで子供の次の言葉を静かに待つ。


「…自警団は、”すてきな事”だな」


返って来た反応は良好的なものだった。

どうやら受け入れて貰えたようで、子供から雛菊に対する警戒の色が消えている。

信用して貰えた事と誇りに思っている自警団を褒められた事が嬉しくて、雛菊は子供のように破顔する。


「自警団を理解してもらえて良かったです。さて、送りますよ。おうちはどの辺りですか?」

「分からない」


即答された言葉の意味がすぐには呑み込めず、雛菊が固まる。


「分からない、っつーのは…?」

「そのままの意味だ」

「この場所からならおうちまでの道が分かる、なんて地点は…」

「……」

「おうちの近くにある建物なんかは…」

「外に出る機会がなかったから、周辺を知らない」

「つまり…迷子っすか…」

「まいご、って何だ?」

「帰り道が分からない君の事を言うんすよ」

「ふうん…」


帰り道が分からないというのに、何も困った事になどなっていないとでも言いたげに子供は平然としている。

言葉を知らない。

街を知らない。

雛菊の胸中には不安にも似た、”放っておけない”という感情が芽生え始めていた。

手がかりを求めてフードの下の顔を覗き込む。

しかし子供の顔に見覚えはない。

雛菊はこの街で生まれ育ち、見回りも熱心に行っているためそれなりに大きな範囲の住民と顔見知りで、それらの人物に纏わる情報までもひととおり把握している。

その自分に覚えのない子供。

貧民街で暮らしている子供だったならば情報が行き届いていない事も、知識の偏りも納得出来たが、子供の身なりは清潔感があり整っていて、貧民街での暮らしが見えてこない。

腕を組み、雛菊が暫く考え込む。

子供の保護を軍警に任せる手段も浮かんだが、迷子に対して親身になる人間は稀だろう。

雛菊に子供を見離す選択肢はない。

自らの意思で首を突っ込み子供を助けたのだから、迷子だというなら安全な帰り道を確保する事も助けた自分の責任だと思うからだ。


「よし。ここでいつまでも考えてたって解決しません。一旦うちに来てください。街の写真や地図もあるので、君がおうちを思い出す手掛かりになるかもしれません」

「?思い出してどうなる」

「迷子の君の帰り道を見つけるんですよ。言ったっしょ、俺はお節介なんです。目の前に迷子がいたら、ほっとけないんですよ」

「なんで他人事にそこまで首をつっこめる?」

「なんでって言われても…こればっかりは生まれ持った性質なんで仕方ねーです」

「それは損をする性質だな」

「そんな事ないっすよ。だって俺、今まで損だと思った事なんてありませんもん」

「そう。じゃあ、お前に任せる」

「ハイ!そうだ、自己紹介がまだでしたね、俺の名前は雛菊。君は?」

「咲夜」

「よろしく咲夜」


握手を求めて雛菊が咲夜に手を差し出す。

しかし咲夜は眉を顰め、差し延ばされた手を握り返そうとはしなかった。

きっと握手を知らないんだ。

雛菊はそう思う事にした。


「そうだ、うちに向かう前にちょいといくつかお店に寄らせてください。おつかいの途中なんすよ」

「おつかいって、何だ?」



追手の姿がない事を確認しながら、雛菊は咲夜を連れて自分が勤めるベーカリーへと向かう。

幾つか店舗へ寄りながらの移動だったが、幸い何事もなくベーカリーへと到着する事が出来た。

扉を開けると店内からおかえり、と迎えられる。

雛菊は平静を保ちながら店員へ買い物袋を渡す。

ちょっと部屋に用があると告げ、自室がある二階を目指す。階段がある店の奥へと進んでいると、横から声を掛けられた。


「ねぇねぇ、その子どーしたの?」


見るとアイリスがまだ席に着いてのんびりと過ごしていた。

テーブルの上には新しい紅茶が運ばれてきている。

カフェに立ち寄ったアイリスが長居する事は珍しくない。

アイリスは雛菊が連れている子供に興味を示したようで、読んでいた本を閉じ、まじまじと子供を見る。


「もしかして誘拐?」

「人聞きの悪い事言わんでください」

「じゃあどうして連れてるのさ。お店に案内してあげた、って様子じゃないよ。どちらかというと部屋に連れ込もうとしてたでしょ」

「ガラの悪い連中に絡まれてたので保護しただけです」

「へぇ、自警団の人達はほんと物好きだよねぇ」


アイリスが子供に手を伸ばし、断りなく被っていたフードを外した。

白い髪と紅い瞳が露わになる。

咲夜が露骨に嫌そうな顔をしたが、アイリスはかまわず顔を近づける。


「わぁ、高く売れそー!」


雛菊が咲夜を自分の背に回してアイリスから遠ざけた。


「もっとよく見せてよー」

「この子は見世物じゃありません」

「価値のある見世物になるよ。色素欠乏症なんて珍しいもの」

「欠乏…なんすかそれ」


雛菊が咲夜を見ると、咲夜もはじめて聞いた単語らしく小首を傾げる。


「ざっくり言うと色素が生まれつき少ないんだよ。白夜君とか似たような髪の色してるけど似てるってだけでノーマルだから、やっぱ全然違うなぁ。そのガラの悪いって連中、この子の容姿を知ってて狙ったんだったらしつこいと思うよ」

「ぇ…」

「言ったでしょ。この子達特有の白さはね、美しいんだよ。だから観賞用として人気なんだ。そして希少だからとっても高く売れるってわけ」


雛菊の表情がどんどん曇っていく。

人身売買など珍しくない。

死刑制度が敷かれた今でも平然と影で行われている。

どうしようもない現実への苛立ちに堪えているように、雛菊は両の手を強く握る。


「ところで君、保護とか言ってたけど、エプロン外してるとはいえそれここの制服じゃん。その格好で外に出てたんならお店特定されるんじゃない?」

「あ」


アイリスの指摘に雛菊が口を丸く開ける。

もしもベーカリーの制服で店舗を特定されてしまっていたとしたら、次の瞬間襲撃されてもおかしくない。

安全だと判断してこの場所を選んだが、最も待ち伏せされる確率が高い場所なのではないか。

ここは安全とは言い切れない。雛菊の表情が強張る。

突然鈴の音が響いた。

雛菊は素早く身構えたが、扉に設置されている鈴が来客を告げただけのようでほっと肩の力を抜く。


「あ、やっほー!こんなとこで会うなんて奇遇だねー!」


アイリスが通路に身を乗り出しながらたった今店を訪れた客を手招くと、アイリスに気付いた男性客は表情をぱっとほぐして歩み寄る。


「お知り合いっすか?」

「うん。よく仕事を手伝ってもらってるんだ」

「そうでしたか。それではどうぞごゆっくり。俺は失礼しますね」


雛菊は二人に一礼して自室へと足を向ける。

一階のカフェにいては外から店内の様子が見えてしまう。

なので、まず咲夜には予定通り部屋にいてもらおうと判断したのだ。

問題は、その後。

その後どう動けばいい。

咲夜を助けた時、連中の追跡は必死さを感じさせる程しつこかった。容姿の価値を知っていたのだろう。

これまで助けた人の、その後まで保障しようなんて考えた事はなかった。

なかった、のに。

目の前の子供は違う。

運良く自宅へ帰せたところで、確実に狙われ続ける。

どうしたら、この子を助けられる?


「八雲君もお昼?」

「仕事で来たんだよ。商品が盗まれたって連絡が届いてね」

「ありゃりゃ。ついこの前積荷が強盗に襲われそうになったばかりなのに災難が続くね」

「うん、でも大丈夫だよ。もう見つけたからね」


聞くつもりはなかったが、雛菊の耳に届いていた背後で交わされたやりとり。

自分達の方へと向かって踏み出された足音。

男性が口にした商品が何を指すのか思い当たった、その瞬間雛菊は素早く振り返る。

しかし八雲と呼ばれた男性は、もう雛菊との距離を詰めていた。

アイリスの知人だと聞いて油断した自分の落ち度に舌打ちをする。

雛菊の左腕に鋭い痛みが走る。

見ると注射器を突き立てられていた。


「ッ!」


相手の腕を払いすぐさま注射器を抜くが、既に打たれてしまっていた薬は雛菊の身体を巡りその自由を奪う。

視界がぐにゃりと曲がる。

平衡感覚が鈍り、立っていられず片膝をつく。

ここで意識を絶ってはいけない。

そう自分に言い聞かせ懸命に意識を保とうとするが、意思に反して意識は朦朧としていく。

抵抗空しく雛菊の身体は脱力し床に倒れ込んだ。

その様子を悠々と八雲が見下ろしている。


「返してもらうよ、自警団くん」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る