夕暮れ
なつ
夕暮れ
暑い日射しを
受けながら
背中に流れる汗…
蝉の声もうるさいほどの
気だるくため息がでるような午後に
出かけたはずが
夕刻の帰り道
思いもかけず
ヒンヤリとした
風が
身体をまとった…
蝉の声は
相変わらずだが
なぜだかそれさえ
寂しさ漂う…
今までとは違う
風の
涼やかさに
どこか
ホッとすると同時に
切なさが募る
暑くても
楽しかった…
思い出が溢れた…
たくさん笑った…夏
早々と
もう来週は新学期…
季節が変るのでしょうか…
お店に行くと
キラキラ輝いていた
夏の小物は
隅へ移動させられていた…
地下鉄には
秋のお出かけの
ポスターが貼られていた
やはり…
いつもいつも短い夏は
今年も短く
サッサと
過ぎ去るのでしょうか…
秋…
という名の
過ごしやすくとも
どこか寂しい
季節が巡ってくるのでしょうか…
秋は冬の訪れを教える季節…
わたくしは
やはり…
長くて暗くて寒い
冬は
好きではない
暑い日射しが
夏の空が
雲が
今は、まだ恋しい…
夕暮れ なつ @Aanonomi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます