第34話 吐露

第三十四話 吐露


「う……」


 ゆっくりと目が覚める。しかし、何故か体のあちこちが痛んだ。


(??? ……ここはどこだ?)


 見たことのない部屋だ。だいたい六畳ほどの広さの小さな部屋には板張りの壁と床、小さな事務机に今自分が寝ている簡素なベッド。窓はあるがカーテンが閉まっており外の様子は分からない。


 ベッドから降りようとして体の異変に気付く。腕や足に包帯やガーゼで傷の手当てがしてあるのだ。いつ怪我をしたのか思い出せない。頭に手をやると、そこにも包帯が巻かれていた。もしや頭を打って記憶が曖昧なのだろうか。


(それに……体がだるい)


 軽い筋肉痛のようなだるさが体全体を覆っている。この感覚には覚えがあった。理力甲冑に乗り始めて直ぐの訓練で体験した事がある。これは使時の感覚だ。疲労のような、筋肉痛のような、微妙にじれったい特有の感じが少し気持ち悪い。


 とりあえず現状を把握しようと、勢いをつけてベッドから立ち上がる。が、視界がおかしい。机が斜めに見える。そして左側から床が迫っている。


 地面に倒れてからようやく自分がバランスを崩して転けたのだと気づいた。受け身も取れなかったので派手な音を立ててしまったし、衝撃で身体中が余計に痛む。


 するとドアの鍵がガチャリと開く音がし、一人の男が入ってきた。


「おい! 何の音だ!」


 カーキ色をした作業着……ではない。だ。肩には小銃を下げ、屈強そうな体つきは自分よりも一回りは大きい。


「いや、あの……」


「何をしている! 早く立て!」


 立てと言われても足に力が入らない。どうしようかと思ったその時、思わぬ人物が部屋に入ってきた。


「ああ、君。大丈夫だ。……やれやれ。ちょっと手を貸してくれ」


 端正な顔立ちは中性的。長い金髪は後ろで束ねている。それに聞き覚えのあるこの声。今は軍服を着ているが間違いない。


「あなたは……あの時の……!」


 何がどうなっているのか、全く分からない。以前、たまたま出会った旅人が実は軍人だった? それによく見れば彼らの所属は連合ではなく、胸の辺りに刺繍されている紋章から帝国のようだ。


 二人の軍人に抱えてもらいながら何とかベッドに腰掛けることが出来た。最初に入ってきた軍人が敬礼をしながら部屋を出ていくと部屋の中は二人きりになってしまい、妙な沈黙が流れる。


「ユウ、だったか。怪我はどうだ?」


 まず沈黙を破ったのは相手の方だった。ユウは少し驚いてしまう。


「……どうして僕の名前を?」


 男はククッと笑い、机に備え付けの椅子に座る。


「まだ気が付かないか? ほら、アルトスの街で……」


「ええ、でもあの時にはお互い名乗ってなくて」


「違う違う。それもあるが、理力甲冑でだろう? 私たちは」


 ユウは最初、男が何を言っているのか分からなかったが、あることを思い出した。


「まさか……あなたがクリス……さん?」


「さん、は付けなくてもいい。お互い敵同士なんだからな。改めて自己紹介といこう。私の名前はクリス・シンプソン。分かると思うが、オーバルディア帝国軍で理力甲冑部隊の隊長をやっている」


 アルトスの街で先生とユウが賊に襲われた際、敵の一人にステッドランドを奪われた。そのステッドランドでユウと死闘を繰り広げたのがこのクリスだった。


「……僕はユウ・ナカムラ。都市国家連合所属のホワイトスワン隊でアルヴァリスに乗っています」


 ユウはクリスの少し強引な所が気に障ったが、無視するのも悪いと思い自らの紹介をする。


「でも、こうしてちゃんと名乗るのは初めてですね」


「これで……四度目、いや昨日の戦闘を含めると五度目かな?」


 ん? とユウは思い出す。初めて会ったときはアルトスの街中で旅人に扮したクリスと出会い、次は理力甲冑同士の戦闘中に。そして今回で三度目ではないのか? それに昨日の戦闘とは?


「ああ、そうか。君は分からないよな。この前、単機で君たちの輸送機に仕掛けた事があったんだ。あの時は君の機転にしてやられたよ」


 ユウは高速の輸送船に乗った理力甲冑に襲われた時の事を思い出した。


「あの時のステッドランドもあなただったんですか……あと昨日の戦闘って何ですか? ちょっと記憶が曖昧で……」


「頭を打ったようだしな。気分が悪くなったらすぐに言ってくれよ? ……それで昨日の事だな。まず、どこまで覚えている?」


「えっと……僕たちは街道を突破しようとしてて……爆発騒ぎが起きたから、巻き込まれた人たちを助けようと思って……」


「そのようだな。報告によると君は街道の荷物に紛れた爆発物を取り除こうとしてくれたと聞いている。そして街道を警備する理力甲冑に取り囲まれたんだ。ま、無理もないだろう。現場は混乱していたし、突然連合のマークを付けた理力甲冑が現れたら襲いかかるに決まっている」


 そうだ、そうだった。自分はあの爆発の騒ぎのなか、少しでも助けようとして……。


「それより、あの……クリス、さん。街道の事なんてすけど」


「クリスでいいと言ったろ。……爆発で負傷した人の事だな? 死者35人。負傷者は200人超。もちろん、今の時点で分かっているだけでだ。全く、酷いことをしてくれる」


 胸を抉られるような気がした。


 心臓が脈打つ。指先がピリピリする。目を開けているのに視界が真っ暗になったようだ。


「おい、大丈夫か。顔色が悪いぞ」


「いえ、大丈夫……です」


 死者、35人……そんなにたくさんの人が……。


「その……ごめん、なさい」


 ユウの突然の謝罪にクリスは目を丸くする。


「何故君が謝るんだい? 君は敵ながら一般市民を助けてくれようとしたじゃないか」


「あれは……あの作戦を僕達は何も知らなくて……レジスタンスが騒ぎを起こす隙に街道を抜けるはずだったんです」


 クリスはふむ、と椅子に体を預けて聞く体勢になる。


「合図があるって、聞いていたんです。でもそれがあんな合図だったなんて……僕は、僕が戦っているのは、それが連合の人たちの為になると思ってこれまで戦ってきたんです。魔物を倒すのだって、そうです。帝国の理力甲冑と戦ったこともあります。でも、その時は人と戦っているって感覚は無かった……なんていうか、ゲームでもしているみたいな……でも、相手の理力甲冑を攻撃するのに躊躇いはないのに、自分が攻撃されるのは怖くて……」


 クリスは静かにユウの独白を聞いている。相槌を打つことも無く、ただ、内側に溜まっていたものを吐き出すのを見守っていた。


「ク……仲間を守るためなんだって、半ば自分に言い聞かせていたんです。やらなきゃ、こっちがやられるって。そうやって、僕は人が死んだり傷ついたりしているのを誤魔化していたんです。でも、あの街道で騒ぎが起きた時、頭の中が真っ白になったんです。どうしてこんな簡単に人を……殺せる……のかって。そう思った瞬間、僕は何が何だか、分からなくなって……何とかしてあの人たちを助けなきゃって……」


「ユウ、もういい。大丈夫だ。君のしたことは正しい。君の感じたことは間違っていないさ」


 クリスは優しく言いながらユウの肩に手を置く。


「君は優しい人間なんだな。だが今は何も考えなくていい。ゆっくりと休むことだ。色々と悩むのはそれからにしろ」


 そう言ってベッドに寝るように促す。疲労に加えて、今まで溜まっていた感情を吐き出したことでユウは心身ともに限界だった。敵なのに、何度か戦った相手なのに。顔を合わせたのは今日が初めての筈だが、何故かクリスには色々と話せる気になった。誰にも言えなかった事を素直にぶつける事が出来た。


 しばらくしてユウが落ち着くと、クリスは椅子から立ち上がった。


「すまんが、君は連合の操縦士だ。この部屋の外には出られんが、あとで何か食べるものを持ってこさせよう。それまでゆっくりと寝ていたらいい」


 横になりながらクリスが部屋の外へ出るのを見送った。疲れからか、瞼が急に重く感じる。


(クレア……今頃、怒っているかな……)


 ユウの意識が完全に途切れる直前、その脳裏に浮かんだのはクレアの顔だった。











 誰もいない廊下をクリスが歩いている。ここは街道沿いの宿場町にある兵士の詰め所だ。ユウを捕縛したのは良いが、小さなこの町の牢屋はすでに先客で満席になっていたので止む無く普通の部屋に軟禁している。


 白い理力甲冑アルヴァリスの操縦士、ユウと話せたのはなかなか面白かった。一体、あれほどの技量を持つ操縦士とはどんな人間かと思ったが、ただの年相応な少年にしか見えなかった。おそらく理力甲冑に乗り出して日が浅いのだろう、人を殺めることを悩み、恐怖している。あれでは若いというより


「……それだけに……」


 そう。それだけに。


 ユウの、アルヴァリスの強さに一種の戦慄を覚える。


(当時、街道の警備に当たっていた理力甲冑は十機。騒ぎに駆け付けた待機組が十機、合わせて二十機か……それらをするとはな)















 騒乱の最中、アルヴァリスが馬車に積まれていた爆発物を探していたところに警備部隊が駆けつけた。騒ぎの真っただ中に連合の理力甲冑が現れたのだから、もちろん警備の人間は真っ先にアルヴァリスを取り押さえようと奮闘した。しかし、それは叶わなかった。


 警備部隊の理力甲冑が後ろから斬りかかると、アルヴァリスはまるで背中に目があるかのように斬撃を躱した。そして腰の剣を居合のように抜刀するとその理力甲冑は両の足が切断されてしまっていた。僚機が恐れずに攻撃を繰り出すが、すれ違いざまに一閃、次は両腕が上腕の辺りから切り落とされていた。


 ここにきて警備部隊の面々はこの白い理力甲冑が並みの強さでないと気付き、残った八機で取り囲んだ。周囲にはまだ逃げ遅れた人々がいたため銃は極力使わず剣で対抗しようとしたが、それが間違いだとは誰も思わなかった。じりじりと包囲を狭めるが、アルヴァリスは剣を構えもせずにグルリと周りを見渡すだけだった。警備の操縦士が不審に思った次の瞬間、アルヴァリスの姿がグニャリと歪んだ気がした。


 それは機体が歪んだのではなく、残像だったのかもしれない。もしくはあまりの速さに操縦席のモニターが処理出来なかったのかもしれない。そのわずかな一瞬にして、誰の目にも止まることなく包囲の外へアルヴァリスは跳んでいたのだから。


 包囲を形成していた八機のうち、正面から見ていた機体を除いた五機がアルヴァリスを見失い、もう二機は跳躍の瞬間、その一呼吸のうちに頭部を刎ね飛ばされてしまっていた。


 ゆっくりと振り返るアルヴァリス。白い影。誰かがそう叫んだ。いや、呟いたのか。ただのホラ話だと思っていた機体が目の前にいる。なんだこの速さは。なんだこの強さは。四機のステッドランドが一撃でやられてしまった。


 操縦桿を握る手が強くなる。体が麻痺したかのように動かない。目の焦点が合わない。奴はどこだ、さっきまでそこにいたのに。


 機体が地面と激突した。そしてようやく自分の機体が撃破されたのだと理解した。全く見えない。視界の端にすら捉えられない。見えたとしても、疾走の際に飛び散る土塊くらいなものだ。我々では全く相手にならない。









 街道での爆発の報を聞き、クリスの率いる部隊が輸送機で現場に駆け付けると、そこは異様な光景が広がっていた。無数の理力甲冑が横たわっているなか、アルヴァリスがただ呆然と立ち尽くしていた。


「ステッドランドで出る! 用意を急げ!」


 クリスが自機に乗り込み、輸送機から降りるが相変わらず白い機体は動かない。ざっと十数機を相手取って戦ったようだが、その機体に目立った傷は見当たらない。さらに驚くべきことに、やられたステッドランドは全て胴体部が無事のようだ。四肢や頭部を破壊されて行動不能になっているが、操縦士は皆生きている。


「これだけの敵を相手に、一撃も食らわず返り討ちにしたのか! 一人も! 殺さずに!」


 クリスがステッドランドを高く跳躍させ、剣を抜き放ち襲い掛かる。それをアルヴァリスは剣を片手に受け止めてしまった。理力甲冑の全重量を乗せた一撃を軽々と支えてしまったのである。ステッドランドは着地と同時に後ろへ飛び、間合いを空ける。再び剣を構えるが、アルヴァリスはただ、視線をこちらに向けているだけだ。構えも何もない。


(挑発している? ……いや、違うな……)


「隊長! 加勢します!」


 部下のステッドランドが遅れてやってきた。しかし、クリスは一瞬の内にアルヴァリスユウと部下の力量を鑑みる。


「お前たち、絶対に手を出すな。アレはお前らの手には余る」


 彼らはクリス自らが訓練し、数多くの戦闘で生き残ってきた熟練の操縦士だが、それでもアルヴァリス相手では荷が重すぎる。


「しかし隊長……!」


「少し離れていろ! 巻き添えを食うぞ!」


 クリスは部下を牽制するために一瞬だけアルヴァリスから目を離した。その僅かな一瞬。クリスの意識の外、第六感とでもいうのだろうか、理屈ではない何かがマズいと感じた。ほとんど無意識に機体の腕を持ち上げさせ、剣を正面に向けると激しい火花が、そして金属同士がぶつかる音が辺りにまき散らされた。


 偶然と言ってもいい防御だった。攻撃の瞬間が見えなかった。ほんの少しでも腕を上げるのが遅ければ一撃でやられていたかもしれない。背筋に冷たいものが流れるような気がした。


 速い。早い。迅い。


 クリスは己の操縦技術に並々ならぬ自信を持っている。いかなる相手の攻撃も正確に見切り、反対にこちらからは的確な攻撃を叩きこむ。たとえ彼我の機体に能力差があろうと、操縦士の腕で相手を上回る。それがクリスの戦い方だ。


 それなのに。


 重い一撃を受け止めたせいか、両腕の反応が悪い。速いだけではなく膂力も凄まじいようだ。剣を構えなおすと同時に刀身を見やる。やはり、というべきか厚い刃が欠けてしまっている。


 アルヴァリスはいつの間にか、再び間合いを空けていた。今度は剣を構えている。


「……隙が……ないな……」


 ステッドランドクリスがゆっくりと一歩を踏み出す。するとアルヴァリスユウはゆっくりと足を横に滑らせる。構えを中段から上段に替えると間合いを離される。互いに打ち込む隙を見定める一進一退の静かな攻防が繰り広げられる。


(打ち込む瞬間の隙を狙うは剣の定石、だが先んじて敵を制するのも剣のことわり……来ないならこちらから行くぞ……!)


 ステッドランドが果敢にも間合いを詰める。アルヴァリスもそれに応えるように前へと出る。そして、お互いに一足一刀の間合いの間境へと入った。


「…………ッ!」


 上段からの振り下ろし。二振りの剣が交差する。


 僅かな差だったのだろう。ほんの僅か、剣を振り下ろすのが速かっただけ。ステッドランドの振り下ろした剣はアルヴァリスの左肩口にめり込んでいる。そして。


 機械の腕が地面へと叩きつけられた。ステッドランドの左腕は肘から少し下で切断されていたのだった。アルヴァリスの振るった剣が僅かに速く振り下ろされ、相手の胸部を僅かに削りつつ左腕を斬り落としたためにステッドランドの渾身の一撃は勢いを失われていた。


 振り下ろされた剣が引かれ、突きの構えになる。クリスはこれまでか、と覚悟を決めた。




 一発の銃声が響く。


 一体、どこから。


「隊長!」


 クリスの部下が乗る機体の銃からは一筋の煙が見える。隊長の危機に自然と手が動いていた。


 放たれた銃弾に気付いたアルヴァリスはその身を捩って躱そうとするも、機体背部をかすめてしまう。装甲を貫通しているものの角度が浅く、あれでは損傷は殆どないだろう。


 しかしクリスにとっては十分な好機だった。残った右腕を振りつつ後方へと飛び退る。一瞬の事にアルヴァリスはバランスを崩したのか、その場に膝をつく。


「おい、誰か剣を貸してくれ」


 クリスのステッドランドが持つ剣はいくらか刃こぼれした程度だが、相手が相手だ。右腕のみというハンデもあるのでなるべく不安要素は取り除きたい。


 新たな剣を部下から受け取り、改めて構えなおす。アルヴァリスの方も体勢を立て直したところのようだ。


(さて、第二ラウンド……というところか)


 再び剣を突き合わせる二機。しかし、クリスはどこか違和感を感じる。


(なんだ……奴の動きが鈍い……? それに音が……変わった?)


 アルヴァリスの動きにキレが無い。先ほどの威圧感、というよりも隙のない体捌きが無くなっている。そして駆動音と共に聞こえていた、何かが高速で回転するかのような高音が今では聞こえてこない。


(試してみるか……?)


 右腕のみで振るう剣に威力はないはずだが、それを受け止めるアルヴァリスの腕はどこか弱々しく感じる。どうしてだか分からないが、この短時間で弱体化してしまったようだった。


「連戦続きでバテたか? しかし、これも時の運!」


 クリスは恨むなよとばかりに全力の一撃を食らわせようと大きく振りかぶる。それを何とか回避しようとするアルヴァリス。しかし、その鈍い動きでは到底間に合わない。


 決着。誰もがそう思った。


 アルヴァリスが地面に倒れる。




 しかし、ステッドランドの右腕は振りかぶったままだった。止めの一撃はまだ振り下ろされていなかったのだ。アルヴァリスは操り人形の糸が切れたかのように突然、その場に倒れてしまった。


 このような決着に苛立ちを感じながらも、一体何があったのかと疑問を覚える。


 まるで理力甲冑に乗りたての新人がやるようなバテ方理力切れに見えたが、あれほどの強さを見せた操縦士にそんなことがあるだろうか。


「仕方ない……おい、誰か、あの機体から操縦士を引きずり出せ。捕縛しろ」















 クリスはあの時のアルヴァリスユウの強さを思い出すと腹の底に不愉快なものが巣食う。あれほどの強さ、機体の性能差だけでは説明が付かない。急に弱体化したことも気になるが、彼はまだ精神的に未熟なのだろう。理力甲冑同士の戦いは気持ちで負けると勝負にも負ける。


 しかし。それよりも、果たして自分はあそこまでユウのように強くなれるだろうか? 他の誰よりも強くあれるだろうか?


「……フ、私もまだまだ井の中の蛙、か。まぁいい。今はユウの話にあったレジスタンスとやらの情報を集めるとするか」


 辺りには誰もいない。コツコツと軍靴の音がやけに廊下へ響く。クリスの顔は先ほどまでユウを気遣っていた優しいものではなく、冷たい軍人の表情をしていた。










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