第15話
水樹さんの葬儀が行われる。
小さな小さなお葬式。
僕は一さんと一緒にお葬式に出た。
友人として……
そして世界がほんの少し小さくなった。
水樹さんのお葬式には沢山の人がいた。
それだけ愛されていたということだ。
誰が誰かまではわからない。
もちろん見知った顔もあった。
30年。
それが30年。
見知った人は老い。
見知らぬ出会いもする。
それが時間というものなのだ。
魅力的な水樹は例えるなら太陽なのだろう。
そして魅力がない僕。
それは例えるならlemonなのだろう。
色んな人の涙の味がした。
僕は僕。
なになれたのだろう?
答えはわからない。
僕はどうして記憶が戻ったのか。
前世の記憶?そんなのもわからない。
なにもない人生にしたくない。
もうなにもないをしているは嫌だ。
僕は僕をやめて俺になる。
それのほうが強くなれる気がするから……
そう強くなれる気がするから……
そして、時代は流れる。
俺は17歳。
高校3年生になっていた。
暗かった世界に明るくなる。
そう俺は出会うんだ彼女と……
油断していたまだ出会うなんて思っていなかった。
でも、出会った。
それは小さなことだったけどしあわせだったんだ。
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