08 僕とお弁当
第113話
次の日。
僕は、屋上に行かなかった。
次の日も、次の日も。
そして、次の日も。
次の日も、次の日も、次の日も次の日も……
池宮君は、「喧嘩でもしたのか?」と聞くだけで、それ以上は何も聞いてこなかった。
僕の心は、罪悪感でいっぱいになった。
どうして、こんなに罪悪感でいっぱいになるのだろう……
「大丈夫か?」
池宮君が、僕に尋ねた。
「うん?」
「顔が暗いぞ……?」
「大丈夫だよ」
「そうか……」
「うん」
「前から聞こうと思ってたんだけどさ……」
「ん?」
「あー。
やっぱいいや……」
「なに?」
気になる」
「じゃー。
聞くけどさ、先輩と何があった?」
とうとう聞かれてしまった。
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