第52話

久しぶりに食べるお肉は美味しい。

精力がついて良い感じになる。



「彼方ちゃん、美味しい?」


「うん」



僕は、頷いた。



「そう、よかった」



お婆ちゃんは、ニッコリと微笑んだ。



僕は、ステーキを食べ終えるとお風呂に入り、そして自室へと戻った。



相変わらず、俺は何もすることが無い。

暇だから空を見る。



今日は、良い天気だったから星も綺麗に輝く。

月も綺麗だ。



僕は、昼休みの事を思い出した。



みさき先輩か……

綺麗な人だったな……

そして、初めて人に触れた。

温かかった。



初めて会った人なのに、あの人の事を考えると胸が暖かくなる。

これが、恋ってヤツなのかな?

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