第24話

僕は、怖くなってその場を逃げた……

このまま、家に帰るのが怖かった。


だから僕は、屋上に向かった。

僕は、冷たい空気に火照った体を冷やすかのように体を横にした。



「はぁ……」



僕は、思わずため息をついた。



「昼間の人?」



僕は、その声にびっくりした。

それを言った人は、昼間会った人だったからだ。



「今度は、お話してくれる?」



僕は、何も答えない。



「ねぇ、黙らないで……

 私、目が見えないから黙っていられると怖いの」



それでも、僕は何も答えない。

だって、僕は自分の声が嫌いだから……

そして、この人も僕の声が嫌いになるだろう……


僕は、静かにその場を去った。



これ以上、僕を嫌いになる人が増えるのは嫌だから……

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