第23話
その笑い声がきっかけとなった。
ヤツがくる……
「殴れよ」
声が聞こえる。
「殴り返さなきゃ、殺されるかも知れないぜ?」
僕は、その声を無視する。
「お前が、殴らないのなら俺が殴る……!」
僕の意識は、その声に支配されるかのように僕は、小さな箱の中に入れられた。
次に僕が気付いた時……
僕は、倒れるクラスメイト達の真ん中に居た。
また、ヤツが現れたのだ。
ヤツの名前は、優。
僕が僕を守るために作られた、僕の人格の一つだ……
僕は、怖くなった。
怖くなったので、走ってその場を逃げた……
「ば、化け物め……」
そんな声が、僕の耳に入ったが、僕は無視した。
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