第11話

パンを食べ終えると、僕は、ゆっくりと手を合わせた。



学校に行かなくちゃ……

俺は、走って学校に向かった。



学校につくと、クラスメイトの1人が声をかけてきた。



「おはよう」



僕は、ゆっくりとお辞儀した。

なのに、相手は、それが不満なのか僕の胸ぐらを掴んだ。



「俺は、『おはよう』と言ってるんだ!」



仕方がない……

声を出すか……



「おはよう」


「『おはよう』」



そいつは、僕の声色を真似しているのか、裏声で挨拶をしてきた。

なんか、不愉快だ……



「お前の声、キモいんだよ!

 喋るんじゃねぇ!!」



そして、僕の体を突き飛ばした。


女子達がざわめく。


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