復讐

@m_mmm0104

復讐

戦争が終わった。

私達の国は負けた。


街を焼き尽くした炎の残り火の中、敵兵が私達の街を占領する為にやってきた。


ひどい戦争だった。

親を亡くした子供、子供を亡くした親。

ひどい傷を負って歩けない者。

悲惨な現場を目の当たりにして鬱ぎ込む者。

人々は心身ともに深く傷ついていた。


戦争は終わった。


しかし、悪夢はまだ終わっていなかった。


戦後すぐに、この国を統治する為に敵軍は侵略を始めた。


そして私達の街にも沢山の敵兵がやってきた。


その無秩序で、凄惨な支配は更なる地獄へ人々を貶めた。


-----長江 梨花

母は敵兵に目の前で強姦され、その上殺された。

幼い妹の菜穂と、梨花は2人で生きていくことになった。


泣きじゃくる菜穂を励まし出来るだけ笑顔でいることが梨花の仕事だと思った。


(私がしっかりしなくちゃ!!!

頑張っていればきっといいことがあるに違いないわ。)


梨花と菜穂は、街から外れた防空壕で暮らした。

菜穂が街の綿糸工場で働いてそのわずかな収益で食いつないだ。

2人は、いつも笑顔を絶やさなかった。


その日、梨花は少し仕事が押して帰りが少し遅くなっていた。

(早く帰らないと、菜穂が心配するわ。)

小走りに住んでいる防空壕に向かう。

防空壕が見えた。

しかし、いつもと様子が違う。

敵の軍用車が停まっているのだ。

梨花の顔から血の気が引く。

次の瞬間、菜穂の叫び声が聞こえた

「やめて!!!!触らないで!!!!」

泣きじゃくり絶叫する。

梨花は持っていたズックを投げ捨て菜穂!!と叫びながら駆けつけた。

そこには敵兵の男3人が菜穂を囲んでいた。

「おね...ちゃ...,」

涙と鼻水でベトベトになった菜穂が顔を向ける。

敵兵はへらへらと笑い、待っていたよというように両手を広げ何かを言った。

異国の言葉で何を言っているかわからない。

「あんた達何すんのよ!!!!!!!!」

梨花は凄まじい剣幕で敵兵に掴みかかる。

敵兵は、少し呆気にとられたようにしたが、やれやれというように笑ってビクともしない。

そして梨花を押さえつけ、車へ詰め込んだ。


「お姉ちゃん!!!!お姉ちゃん!!!やめて!!!やめて!!!」

と菜穂が泣き叫ぶ。


すると兵の1人が手で何か合図した。

それを確認したもう1人の兵が菜穂に近寄っていく。

梨花は車の中から見ていた。

パンッ。

一発の銃声だった。あたりが静かになる。

「あぁぁああぁああああ!!!!!!!!」

梨花は絶叫した。

それを見ながら兵士たちは笑っていた。

こうまでに敵兵は相手の国の人間を人間だと思うっていなかったのだ。



梨花は街の真ん中にある女だけを集めた収容所に連れていかれた。

そこには、15〜20代までの女が怯えたような顔で身を寄せ合っていた。


梨花の顔を見るなり、20代くらいの女が

「かわいそうに....」

と、顔を歪めた。

「こっちへ来て、出来るだけ目立たないようにするのよ。

...綺麗な顔ね。だめよ。隠しなさい。襲われるわ。

私は百合。よろしくね。」


と言って布を顔に巻いてくれた。


梨花は生きる希望などもうなかった。

敵兵に侵されて生き続けるくらいなら死んでやろうと思った。


そこから数日たった。

敵兵が部屋にやって来て梨花と百合を乱暴に連れ出した。


そこには沢山の女性が集められていた。

敵兵はニヤニヤと悪魔のような目で女達を上から下まで見てまわる。


この時にはもう梨花は感情がほとんどなかった。

そしてもう、怖いものは無かった。

ただただ目の前にいる敵兵が憎くて、憎くて、憎くてたまらなかった。


次の瞬間、梨花は手を前に差し伸べていた。

それに気づいた1人の敵兵が梨花を見た。


梨花は、その目をみて微笑んだ。


梨花のその美貌に誘われて、その兵はその手を取った。

「梨花...ちゃん...?!」

百合が動揺して震えるような声でいう。

梨花はそれが耳に入らないように、ゆらっとその敵兵に体を寄せる。


周りの兵はその様子を何が始まるんだ。へらへらと笑いながら面白そうに見ていた。


梨花は、敵兵の頰に手をやると、ニヤと幼淫な笑みを浮かべると深いキスをした。


敵兵は、驚き一瞬体を仰け反らせたが徐々にそれに応えてキスを返す。


女達はこのあり得ない状況に声が出ずただ見ていた。


周りの敵兵達も、動揺を隠せないがまだヘラヘラしながら好奇の目を向けていた。


梨花は敵兵の軍服に手をかけスルスルと服を脱がせ、体を撫で回す。

兵士は力が抜けてその場にヘタリ込む。


梨花は身を寄せその細く白い手で彼の体を愛撫した。


兵士は、快感に悶え甘い声を出し、もう我慢が出来ないというように、梨花に覆い被さる。


梨花は足の指を兵士の腹から胸まですっと撫で上げるようにして、それからトンッと、後ろへ押した。


力の抜けている兵士はいとも簡単に後ろへ向かって倒れる。


梨花は兵士に覆いかぶさった。


そうして着ていた着物の下半身部分を割いた。


「なんてふしだらな!!!!!」

百合が叫んだ。

他の女達も軽蔑を露わにした。


梨花は続け様に兵のズボンを脱がし、すでに勃起したモノをさらした晒した。


そして、それを口に含む。


周りの女達から悲鳴が聞こえる。


兵士はあまりの快感に身を捩り叫ぶ。


周りの兵も、その様子を羨ましそうに見つめる。


そして、梨花は兵士のモノを自分の股に挿し入れた。

初めはゆっくりと。そして徐々に激しく腰を振る。


兵士は体をビクビクさせて叫ぶ。


そして絶頂を迎えた。


そして、梨花はスクッと立ち上がると兵士ににこっと笑いかけ女達の所へと戻った。


「何であんなことを...」

と恨めしそうな顔で言った。


梨花は、ニコリと笑い

「私が抱いてやったのよ。」

と言い、靴の中から小型のナイフを取り出しスッと首元に持っていき、喉を引き裂いた。


鮮血が百合にかかる。


そして梨花は左へ倒れる。

その顔は満足そうな笑みを浮かべていた。

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