朝起きたらトイレの床に寝ていた。

どうやら吐き疲れて寝てしまったらしい。

過食嘔吐に悩まされ半年を悠々と越えた。水面に映る自分の姿にまた酸っぱいものが込み上げてくる。

もう1週間は掃除をしていないフローリングは埃でざらつき、長い髪の毛が絡み合っている。

この半年で抜け毛の量も増えた。摂食障害と言えば誰もが拒食症を想像するようで、自分のような過食の肥満は世間に受け入れられなかった。

誰にも受け入れてもらえないという事実は、心に斧を振るう。

嗚咽を漏らし涙を流しているうちにベランダから陽の光が入り始めた。

私の家は西向きである。そのことで目を覚ましたこの時間がもう夕方であると知った。

とりあえず口をすすぎ風呂をためる。

誰とも交わらないのに生理はくるので今世は厄介だなと呟く。風呂に入らないと漏れた血液が気持ちが悪かった。

今日も何も成し遂げずに床につく。

生きているだけでも無性に涙が出た。

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