16月の日記
はしるかみひこうき
16月1日、月曜日
死にたい気持ちが天にまで達したのでこうやって筆を執る。
大学二年生、春の訪れに鼻水を垂らし、桜の朗らかさを憎む、20歳。
何かの記録をするのは久しぶりだ。
小学校の一行日記は夏休み初日に予定表として埋めた。といっても大して埋まらなかったので友達と遊んだことにした。
あの頃はまだ空の青さを憎んだりしなかった。大学に着いた瞬間、世間の明るさに嗚咽を漏らすことになるとは想像していなかった。
今日も己の醜さに嘔吐し、鏡を割る、嫌な自己確認だ。
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