おわり

 数日後、俺は漫画道具一式と、あのサインボールをゴミ袋に詰めて、燃えるゴミの日にそのゴミ袋を、住んでいるアパートの真向かいにあるゴミ捨て場に捨てた。

 大事に取っておいた漫画全般は、別の日にすべて纏めて捨てた。

 窓の外から顔を出して、ゴミ袋が収集車に収集されるのまでしっかり見届けた。

 もう俺の住む部屋には、俺が漫画を描いていた痕跡は何一つ残っていなかった。

 何かから解放されたような清々しい気分で、俺は空を見上げた。

 その空は、どこまでも青く、そして果てしなく澄み、輝くように晴れ渡っていた。

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